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最強の米国ETFはどれ?『VOO・VIG・VONG』【36ヶ月間の運用実績公開】

市場分析
こんな人におすすめな記事

・米国ETFの運用実績を見たい
・米国ETFの特徴を知りたい
・米国市場の今後の予想を知りたい

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こんにちは!
資産がさらに増えてきたここ屋よ!

12月の米国市場は前月に続き大きく上昇しました。

特にナスダックとダウは過去最高値を更新してきました。

クリスマスラリーに沸く米国市場ですが、今後はバリュー株とグロース株のどちらを保有するのが正解なのでしょうか?

そこで今回の記事では筆者の実際の資産運用を参考にして、36ヶ月間の米国市場の推移と今後の展望を解説していきたいと思います。

【36ヶ月間運用実績公開】米国ETF『VOO・VIG・VONG』

運用実績を公開するのは、米国の代表的なETF大きく特徴が異なる3銘柄VOOVIGVONGです。

3銘柄の値動きを把握することで、現在の米国市場のトレンドを感じることができます。

まずは、3銘柄の基本的な概要と特徴を把握した上で、実際の運用状況を見て今後の米国市場の予想を解説していきたいと思います。

米国ETF『VOO・VIG・VONG』の概要

米国ETF『VOOVIGVONG』の概要(2023.12.25現在)です。

ちなみにこの3銘柄は、実際に筆者本人と家族の2020年度にNISA口座で購入した銘柄です。

ティッカーVOOVIGVONG
名称Vanguard
S&P500
ETF
Vanguard
Dividend
Appreciation ETF
Vanguard
ussell1000
Growth
運用会社バンガードバンガードバンガード
設立日2010/09/092006/04/272010/09/22
ベンチマークS&P500
指数
ナスダック
米国ディビデンド
アチーバーズ
セレクト指数
ラッセル1000
グロース
インデックス
純資産総額$369.960B$73.644B$17.010B
経費率0.03%0.06%0.08%
配当利回り1.66%2.16%0.85%
引用:Bloomberg (2023.12)

VOOがダントツ純資産総額が大きく経費率も最安値ですね。

リッヒ
リッヒ

時価総額が復活してきたな

VOO・VIG・VONGのベンチマークと特徴

それぞれのベンチマークと特徴を、簡単に解説していきます。

VOOの概要

VOO

ベンチマークは【S&P500】
米国の株式市場に上場している大型株500銘柄の時価総額加重平均指数。
およそ500銘柄で、時価総額は米国に上場している約4,000株の8割を占める。
構成銘柄上位は、AppleMicrosoftAmazonTeslaAlphabet(Google)NVIDIA
米国全体の株価指数と言っても過言ではない。
SPYとIVVは同じS&P500がベンチマーク。
米国株式全体をベンチマークとするVTIとはほぼ同等の値動きをする。
VTIについて詳しくはこちらの記事

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ベーシックかつ
世界最高峰のベンチマークよ!

VIGの概要

VIG

ベンチマークは【ETF tracks the S&P US Dividend Growers指数】
10年以上連続増配実績を持つ銘柄で構成される。(REITは除く)
連続増配株を集めているわりに、近年の分配金率は低くVOOとそれほど変わらない。
増配株を集めているだけあって、比較的大型バリュー株が中心
比較的ディフェンシブ銘柄が多め。
NASDAQと名前についているが、NASDAQ市場に限った銘柄ではない。
構成銘柄上位は、MicrosoftAppleUnitedHealthJPMorganJ&JP&GHome DepotVISA

リッヒ
リッヒ

地味やけど底堅い
バリュー株寄りのETFやな

バリューETFについて詳しくはこちらの記事

VONGの概要

VONG

ベンチマークは【ラッセル1000グロース・インデックス】
ラッセル1000(大型株)のうちのグロース株で構成される。
グロース銘柄中心のため、上昇相場ではリターンはS&P500を凌ぐ
景気敏感株を多く含むので、下落局面ではディフェンス力は低め
構成銘柄上位は、AppleMicrosoftAmazonteslaAlphabet(Google)NVIDIA

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個人投資家が好きそうな
グロース株ETFよ!

グロースETFについて詳しくはこちらの記事

VOO・VIG・VONGの過去リターン

前項の特徴を踏まえた上で、過去リターンを見ていきましょう。

まずは、Bloombergから引用した直近のリターンです。(がワーストがベスト)

リターンVOOVIGVONG
3ヶ月+10.53%+8.32%+13.78%
年初来+25.89%+13.91%+42.49%
1年+26.40%+14.37%+42.39%
3年+10.53%+9.00%+9.00%
5年+16.43%+14.46%+20.54%
引用:Bloomberg (2023.12)

3銘柄ともにすべての期間でプラスとなりましたが、グロース株を多く含むVONGのパフォーマンスがほとんどの期間において優れています。

一方で、バリュー株ETFのVIGのリターンは上昇はしているものの、直近5年間で見ても他のETFよりも劣後しています。

また、VOOのパフォーマンスはバリューのVIGとグロースのVONGの中間といったところですが、直近3年のリターンはもっとも優れたパフォーマンスを見せています。

リッヒ
リッヒ

年初来ではグロースが圧倒的やな

VOO・VIG・VONGの運用実績【36ヶ月間】

家族のNISA口座とジュニアNISA口座での運用実績ですが、それぞれ2020年の12月の購入ですので36ヶ月間程度の運用利回りとなります。

保有期間中にも分配金を受け取っていますが、ETFは分配金自動再投資ができないのでキャピタルゲインのみの実績です。

VOO運用実績(36ヶ月間)

36ヶ月間の運用実績はドルベースで+28.22%、円ベースで+73.36%の上昇でした。

12月もS&P500は続伸したため、先月比ではドルベースで+5.16%の上昇をしています。

リッヒ
リッヒ

ドル高の恩恵で円ベースでは
大きな含み益になっとるな

ここ
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為替リスクはプラスにも働くのよ!

VIG運用実績(36ヶ月間)

36ヶ月間での運用実績はドルベースで+21.08%の上昇、円ベースで+66.11%の上昇でした。

12月はバリュー株も上昇しており、先月比ではドルベースで+4.52%の上昇でした。

リッヒ
リッヒ

ぼちぼち頑張っとるな

ここ
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2024年も続伸して欲しいわね!

VONG運用実績(36ヶ月間)

36ヶ月間での運用実績はドルベースで+28.96%の上昇、円ベースで+74.37%の上昇でした。

12月はグロース株がもっとも買われたため、先月比ではドルベースで+5.09%の上昇となっています。

リッヒ
リッヒ

12月は半導体が強かったな

ここ
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年初来でもグロース株が断トツね!

為替によるリターン

円ベースでのリターンが大きいのは、ETFを購入した2020年年末が円高($1=105円前後)だったため、円安の現在は為替リターンも受け取ることができます。

さらに『お得なドル転方法』でドル転していますので、無駄な経費もかかっていません。

SBI証券は米国ETFの定期買付ができ米国株の取扱数も豊富ですので、米国株投資をはじめる人におすすめなネット証券です。

VOO・VIG・VONGのリターン推移

VOOVIGVONGのリターン推移を見てみます。

リターン
(ドルベース)
36ヶ月
(12月末)
35ヶ月
(11月末)
34ヶ月
(10月末)
33ヶ月
(9月末)
32ヶ月
(8月末)
31ヶ月
(7月末)
30ヶ月
(6月末)
29ヶ月
(5月末)
28ヶ月
(4月末)
27ヶ月
(3月末)
26ヶ月
(2月末)
25ヶ月
(2023年1月末)
24ヶ月
(12月末)
23ヶ月
(11月末)
22ヶ月
(10月末)
21ヶ月
(9月末)
20ヶ月
(8月末)
19ヶ月
(7月末)
18ヶ月
(6月末)
17ヶ月
(5月末)
16ヶ月
(4月末)
15ヶ月
(3月末)
14ヶ月
(2月末)
13ヶ月
(2022年1月末)
12ヶ月
(12月末)
11ヶ月
(11月末)
10ヶ月
(10月末)
9ヶ月
(9月末)
8ヶ月
(8月末)
7ヶ月
(7月末)
6ヶ月
(6月末)
5ヶ月
(5月末)
4ヶ月
(2021年4月末)
VOO28.22%23.06%11.14%15.95%22.15%22.41%17.71%13.66%12.53%7.09%7.28%10.0%3.64%8.92%2.87%0.04%9.72%9.96%2.17%12.46%12.68%22.57%14.23%17.40%26.65%26.86%22.71%20.61%21.54%19.11%15.48%12.36%12.44%
VIG21.08%16.56%7.25%11.49%16.87%18.43%13.56%10.32%12.54%6.59%8.69%11.03%8.59%12.26%4.26%▲0.69%7.94%8.80%2.47%10.56%10.74%15.78%10.25%13.13%19.93%19.75%17.11%13.03%15.89%13.86%9.32%10.40%8.82%
VONG28.96%23.87%9.72%13.34%20.03%18.97%14.73%10.31%5.11%0.76%▲1.75%▲1.0%▲8.44%▲2.73%▲6.72%▲7.70%2.33%2.30%▲6.85%1.84%4.53%17.38%8.19%12.40%28.77%29.23%23.60%22.38%22.39%20.87%14.42%7.10%10.47%
右にスクロールできます

36ヶ月間リターンを眺めると、S&P500指数VOO直近3年でもっともリターンが大きくなりました。3年間1度もマイナスに転じていないことは心強いですね。

バリュー株中心のVIGも同様に直近3年のリターンがもっとも大きくなりました。3銘柄のうちもっともリターンが劣後していますが、着実に株価を切り上げていますね。

一方で、グロース株ETFのVONGは今年に入りもっとも急激に上昇していますが、未だに2021年11月の高値を超えることができていません。

VOO・VIG・VONGの値動きに見える米国市場の展望

VOOVIGVONGの値動きに注視することで、今後の米国市場の展望を見ていきます。

VOOを市場全体の平均と考えるであれば、VONGはオフェンシブ銘柄(ハイリスク・ハイリターン)、VIGはディフェンシブ銘柄(ローリスク・ローリターン)と捉えることができます。

そして、その特徴がもたらす相関性は以下のようになります。

・上昇相場ではVONG(グロース株)がもっともリターンが大きい

・利上げ局面ではVIG(バリュー株)がもっともリターンが大きい

・市場平均のVOOは常に値動きが安定している

2023年はAIブームもあってグロース株のターンが続きました。

とはいえ、まだリセッション懸念がなくなったワケではありませんので、いつバリュー株のターンに転じるかわかりませんね。

VOO・VIG・VONGのチャート比較

VOOVIGVONGのチャートを比較することで、今年の上昇相場の状況を確認してみましょう。

こちらが、直近1年のチャート比較です。

昨年10月の安値をボトムに3銘柄共大きく上昇してきましたが、グロース株ETFのVONG(青)がもっとも大きなリターンを叩き出しています。

一方の、バリュー株中心のVIG(緑)は今年に入り苦戦している様子がうかがえます。

また、その中間に位置するVOO(赤)ですが、バリューが強い期間でもグロースが強い期間でも平均的なリターンを望めます。

3銘柄の株価が直近1ヶ月でどのように変動しているのか、もう少し詳しく見ていきましょう。

3銘柄とも順調に上昇をしていますが、ほとんど差がありませんでした。中でもS&P500のVOOがもっとも大きく上げています。

また、グロース株ETFのVONGも買われていますが、メガテックの上げ幅が縮小しているのが気になるところです。

一方で、バリュー株ETFのVIGは単月で見ればそれほど見劣りしていませんが、今後上昇できるかはもう少し様子を見る必要がありそうです。

ある程度のリスクを受け入れてでも資産の最大化を目指すのであれば投資対象はグロース株が適しているように思えますが、保有資産を守りながら効率的に資産を増やしたいのであれば投資対象はバリュー株が適しています。

リッヒ
リッヒ

バランスがとれてるのが
S&P500ってとこやな

ここ
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どれがいいかは投資目的と
リスク許容度によるわね!

1ヶ月リターンの推移による今後の米国市場予想

2023年も残すところ数日となりましたが、直近の1ヶ月のS&P500のヒートマップを見て今後の米国市場を予想してみましょう。

ここ
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個人的見解よ!

12月のS&P500振り返り

12月はほとんどの銘柄が上昇していますが、一部のセクターには大きく下げた銘柄もあったようです。

これまで相場をけん引してきたメガテックのパフォーマンスが鈍化しています。

マグニフィセント7の中にはMSFT(マイクロソフト)のように▲0.86%と下落した銘柄もあり、NVDA(エヌビディア)も+0.23%と微増にとどまりました。

一方で、中型株に目を向けると12月は結構大きく上げた銘柄も多かったようです。

大きく上昇した銘柄

・AVGO(ブロードコム)…+15.43%
・ON(オンセミコンダクター)…+22.54%
・FLT(フリートコア)…+18.72%
・ADSK(オートデスク)…+19.79%
・CRM(セールスフォース)…+18.99%
・WFC(ウェルズファーゴ)…+14.96%
・SCHW(チャールズシュアブ)…+22.62%
・MS(モルガンスタンレー)…+17.73%
・GM(ゼネラルモーターズ)…+28.18%
・F(フォード)…+20.37%
・ENPH(エンフェーズエナジー)…+33.72%
・BA(ボーイング)…+18.43%
・MRNA(モデルナ)…+21.39%
・FCX(フリーポートマクモラン)…+14.88%

半導体やソフトウェアは全般的に好調で、自動車メーカーはストの影響で前月は急落していましたが、12月は大きくリバウンドしていますね。

他にも10%以上上げた銘柄が多い中で、大型株のパフォーマンスは奮いませんでした。

大きく下落した銘柄

・ORCL(オラクル)…▲8.64%
・HUM(ヒューマナ)…▲12.10%
・SBUX(スターバックス)…▲7.89%
・PFE(ファイザー)…▲6.33%
・DIS(ディズニー)…▲4.26%
・ACGL(アーチ・キャピタル)…▲14.09%
・LLY(イーライリリー)…▲4.15%
・UNH(ユナイテッドヘルス)…▲4.31%

他にもPG(プロクター&ギャンブル)▲3.80%や、XOM(エクソンモービル)▲2.02%、ADBE(アドビ)▲3.38%など、比較的大型株のパフォーマンスが軟調でした。

リッヒ
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株価が急落する前に
どうしたら気付けるんやろな

個別株に関する情報はこちらのアプリで手軽に調べることができます。株価の変動理由や決算結果、投資家の空売り比率なども見ることができますので、保有銘柄をワークさせるためにダウンロードしておきましょう。

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24時間取引もできますから、時間外で株価が大きく変動する時でも売買できるってのがいいですね。

12月のビットコイン

一方で、2023年に入って爆上げしていた暗号資産市場ですが、12月にも上昇しています。

年初来の週足チャートを眺めると値固めをしては上昇、また値固めをしては上昇をくりかえしてきました。

12月も2桁上昇が見込め、年初来では+184%の爆上げですね。

今後も世界中でビットコインETFの承認に向けて動きがあるごとに、価格が跳ね上がっていくであろう予想できます。

ここ
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ここ屋のビットコインも
プラ転してるわよ!

VOO・VIG・VONG 36ヶ月間運用実績公開:まとめ

VOO・VIG・VONGの 36ヶ月間運用実績を公開して、今後の米国市場の見通しをまとめます。

VOO・VIG・VONGの運用実績

・VOO(S&P500)は安定している
・VIG(バリュー株)は波が小さい
・VONG(グロース株)はボラティリティーが高い

運用実績から見える今後の米国株相場

・市場は利下げを織り込みはじめた
・短期ではバリュー株とグロース株のリターンが拮抗
・2024年には利下げ期待から株価上昇が期待される

11月からリバウンドをはじめた米国市場ですが、12月にも大きく続伸しています。

2023年はリセッションが懸念されていたにも関わらず、株価は大きく上がり続けてきました。

2024年は利下げ観測から株高が期待されますが、また何か予測不能な事態が起こるかも知れません。

その時に判断を誤らないように、知識という防具を備えておきたいでね。

自分の投資目的とリスク許容度を理解して、投資対象を判断してくださいね。

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最後まで読んでくれてありがとう!
レッツ エンジョイ!

当ブログの『米国ETFまとめ記事』はこちら

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