・米国ETFに興味がある
・グロースETFのことを知りたい
・どのグロースETFがいいか迷っている
・S&P500との比較を知りたい
*S&P500以上のリターンを求めている
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近年の投資人気は若者にも大きな影響を与え、長期のインデックス投資などが推奨されています。
インデックス投資には、底堅い値動きを見せる全世界株式、全米株式、S&P500などが人気です。
しかし、多少のリスクをとってでも市場平均より高いリターンを望む投資家も多いのではないでしょうか?
そこで今回の記事では、『おすすめのグロースETF』を比較解説していきます。
また、後半では老後2,000万円問題の解決策も提案しています。
2021年おすすめグロースETF5選!

おすすめのグロースETF5選を紹介していきます。
グロースETFとは?
グロースETFとはその名の通り成長株であり、S&P500にも含まれています。
しかし、S&P500は広く分散されたETFのため、熟成企業なども含まれています。
今回紹介するグロースETFとは成長著しい大型株をピックアップして、銘柄に組み込んでいるのが特徴です。
ここでは運用実績の年平均20%を超えるリターンを見せ、日本のネット証券でも購入できる銘柄の中から、『おすすめの厳選グロースETF5選!』を比較していきます。
おすすめグロースETF概要比較
ティッカー | VOOG | SPYG | VUG | VONG | QQQ |
---|---|---|---|---|---|
運用会社 | バンガード | ステート・ストリート | バンガード | バンガード | インベスコ |
設定日 | 2010/09/09 | 2000/09/29 | 2004/01/30 | 2010/09/22 | 1999/03/10 |
純資産額 | 64.1億ドル | 135.86億ドル | 824.61億ドル | 71.09億ドル | 1825.65億ドル |
ベンチマーク | S&P 500 Growth Total Return Index | S&P 500 Growth Total Return Index | CRSP US Large Cap Growth TR | Russell 1000 Growth TR | NASDAQ 100 TR |
経費率 | 0.10% | 0.04% | 0.04% | 0.08% | 0.20% |
分配利回り | 0.53% | 0.65% | 0.50% | 0.59% | 0.44% |
グロースETFベンチマーク比較
・S&P 500 Growth Total Return Index
S&P500指数の中の大型グロース株のパフォーマンスを表し、3年間の1株当たり利益成長率、3年間の1株当たり売上高成長率、モメンタム(12カ月間の株価変動)の3つの要素によってグロース株を定義する。

S&P500に含まれる大型株の中で
3年間の成長著しい株ってことね!
・CRSP US Large Cap Growth TR
CRSP USラージキャップ・グロース・インデックスのパフォーマンスへの連動を目指す。

アメリカ全体の大型成長株のことか
・Russell 1000 Growth TR
ラッセル1000インデックス構成銘柄のうち株価純資産倍率が高く、成長指標の予想値・実績値がともに高い企業が組み込まれている。

ラッセル1000の中の大型成長株ね!
・NASDAQ 100 TR
ナスダック100指数の構成証券の全てを保有する。
同信託の投資目的は同指数の価格・利回り実績に連動する投資成果を提供すること。

ナスダック100のうち、
金融銘柄を抜いてるんやな
グロースETFトータルリターン比較
では先に紹介したグロースETFは、実際どの程度のリターンを見せているのでしょう。
ここでは、先ほどの5銘柄のトータルリターン比較をしてみましょう。
(VOOGはSPYGと同インデックスあり、経費率が高いためSPYG表記のみとします)
ティッカー | 1年 | 3年 | 5年 |
---|---|---|---|
SPYG | 37.07% | 23.17% | 21.51% |
VUG | 37.03% | 25.63% | 22.67% |
VONG | 36.62% | 25.16% | 23.17% |
QQQ | 37.94% | 28.32% | 26.90% |

どれも直近1年を見ると
驚異的なリターンを
叩き出しとるな

もちろん大きなリターンには
大きなリスクが伴うことも
忘れてはいけないわ!
確かに近年の米国相場はバブルと呼んでもおかしくない状況です。
しかし、人口の増え続ける数少ない先進国であり、世界の経済のトップランナーである米国であれば、今後の成長も見込める可能性は高いこと予想されます。
おすすめグロースETF比較チャート
直近5年の比較チャートですが、QQQが頭ひとつ抜けています。
QQQはNASDAQの上位100社(金融を除く)に連動しているので、組入れ銘柄の数が比較的少なく大型テック株の比率も高いです。

それではS&P500との
比較を見ていきましょう!
S&P500とは?
投資家の方であれば、今までに何度も耳にしてきた『S&P500』ですが、簡単に解説しておきます。
・米国の格付け会社『Standard & Poor’s』が算出している株価指数。
・米国の株式市場に上場している大型株500銘柄の株価を基準にした時価総額加重平均指数。
・その選出された500社で米国上場企業の時価総額のほぼ80%を占める。
上位組入銘柄はApple・Microsoft・Amazon・Facebook・Alphabet。世界のトップ企業『GAFAM』がトップ5を占めています。ちなみにAlphabetとはGoogleのことです。
S&P500に連動する代表的な銘柄として、ETFであれば『VOO』『SPY』『IVV』があげられ、投資信託であれば『eMaxis Slim全米株式(S&P500)』や『バンガードS&P500』などが有名ですね。
S&P500を買っていれば老後は安心か?
S&P500をインデックスしているETFや投資信託に投資している方には、ドキッとするワードかも知れませんが、ここでは日本の『老後2,000万円問題』を焦点を合わせて検証していきましょう。
老後2,000万円問題とは?
2017年総務省の家計調査によると、高齢夫婦無収益世帯の平均支出は、おおよそ26.5万円。これに対する年金等の収入は同調査にて平均21万円との結果が集計されました。結果、毎月5.5万円の不足になるとの調査結果が出ています。
厚生労働省が2020年に発表した日本人の平均寿命は、男性で81.4歳、女性で87.4歳です。
この2つの調査結果が導く数値が以下の計算になります。
▲5.5万円/月x12か月x30年=▲1,980万円
更に深堀りすると、2,000万円でも不足することが分かるはずです。

2000万円では全然足りんのか

少なくとも3000万円!
できれば5000万円くらいは
準備しておきたいわね!
『S&P500』20年間の予想リターン
近年のS&P500に連動した投資信託やETFのトータルリターンは、米国のバブル相場の波に乗り、直近1年で投資信託の『eMaxis Slim 全米株式』では10.7%。米国ETFの『VOO』では16.6%と、非常に優秀な騰落率を見せています。
それでは実際にS&P500に投資をし、20年後にどのくらい資産を増やせるのかシミュレーションしてみましょう。
以下の表は、配当金や分配金を受け取らずに複利運用した結果となります。
また、非課税運用の『つみたてNISA』以外の場合では売却益に対する20.315%の税金がかかります。
米国ETFの場合は現地税10%が引かれた上で国内税20.315%が引かれます。(この場合、確定申告をすれば現地税のほとんどが実質戻ってくることになります。)
≪条件≫
・毎月3.3333万円x12か月=年間40万円(つみたてNISA上限額)
・20年間配当金を複利運用
(*ETFは自動複利運用ができませんのでご注意願います。)
・積立元本800万円と利益を含んだ合計
年利率 | 5% | 7% | 10% | 15% | 20% |
トータルリターン | 1375万 | 1746万 | 2552万 | 5053万 | 1億538万 |
投資信託の長期運用においての平均リターンは3%~7%とも言われており、5%は妥当な数値です。
ましてやS&P500ほどの優秀なインデックスともなれば、7%も現実的な数値であることは間違いありません。
しかし、2000年代のITバブル崩壊やリーマンショック、そして近年のコロナショックなど投資には必ずと言っていいほど、10年に一度程度の大暴落が起きます。
現在の景気が良いからと言って、これがずっと続くとは考えない方が良いでしょう。
この先の20年が、近年の10%の年利率が続かないと考えると2,000万円にも到達できないことが想像できるでしょう。
老後2,000万円問題の解決策
それでは、この問題の解決策を幾つか提案してみましょう。
1,投資金額を増やす
2,投資期間をさらに延ばす
3,利回りの高い投資先を選択する
『1』を選択できる方は特に問題はないでしょう。
夫婦で『つみたてNISA』を満額利用できれば、先ほどの金額は倍になりますし、余剰資金に余裕がある方であれば、特定口座でS&P500を買い続ける選択肢が最適解とも言って良いでしょう。
まだ年齢の若い方であれば、『2』の投資期間を延ばすことによって解決も可能です。
複利の力を利用して、更に10年も続けられれば驚くほどの金額にも到達できます。
しかし、投資金額を増やすことが厳しい方や、もう少し投資リスクを取れる方であれば『3』のS&P500指数よりも利回りが高い銘柄に投資をする選択肢もあります。
利回りの高いものの中にはテーマ銘柄のようなものも多く含まれますが、これは短期に爆上がりする銘柄と考えることが妥当であり、今回のような長期投資には向いていません。
それでは、長期投資に向いていて、利回りも高いおすすめETFはどんなものがあるでしょうか?
それが『グロースETF』と結論付けられるということです。
ただし、無理に高いリスクをとることはおすすめしません。
実際、私も『つみたてNISA』ではS&P500が最適だと考える一人でもあります。
みなさんが苦労して資産運用して増やした資産は、どのようにして切り崩していけば良いのでしょうか?収入がなくなった時点で一括で売却してしまっても良いのでしょうか?
『4%ルール』とは
『ジャーナル・オブ・ファイナンシャル・プランニング』に掲載された1994年の論文で、ウィリアム・ベンゲン氏が4%ルールを提唱しました。
これは毎年、退職時の総資産残高の4%を切り崩すといった手法です。
例えば退職時に5,000万円の総資産がある方は、毎年200万円を切り崩していくこととなります。
単純に200万円ずつを切り崩していけば25年かけて5,000万円は枯渇してしまします。
しかし、資産運用を継続していればその残金が1年で4%以上の利益を生むことから、生涯総資産が減少することはないとの研究結果が出ています。
これには賛否両論あり、実際には税金などを考慮すると5%以上の資産運用をしなければならないとの議論もされています。
S&P500で老後2,000万円問題は解決できる?
・S&P500で『老後2,000万円問題』を
解消することは難しい
・退職後、年金をもらうまでの期間は
それ以上の金額が必要となる
・インフレを考慮すると
20年後は現在の2,000万円より
20%以上の資産が必要となる
・グロースETFはS&P500より
高いリターンを目指すことができる
・リスクをとれる方はグロースETF
を運用する選択肢もある
グロースETFまとめ
人気グロースETFのまとめと『老後2,000万円問題』の解決策を見てきました。
S&P500は素晴らしい指数だということは言うまでもありませんが、大きなリターンを望む人には少し物足りない気がしますね。
その点、グロースETFの威力はとても魅力的に感じます。
リターンが大きい分、リスクも大きくなりボラティリティも高いので、ご自身のリスク許容度の範囲で投資をするように気を付けてください。
ちなみに、ここ屋はポートフォリオの7割ほどが、グロースETFです!(笑)
中型グロースETFについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

最後まで読んでいただき
ありがとうございました!
他にもお得な情報がありますので
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米国ETFに興味がある人は、まとめ記事がありますので参考にしてみて下さい。
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