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・米国ETFの特徴を知りたい
・米国市場の今後の予想を知りたい
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こんにちは!
資産が2億に復活したここ屋よ!
2025年6月の米国市場も大きく上げて、S&P500は+4.96%、ダウは+4.32%、NASDAQ100は+6.27%の上昇となりました。
中東紛争は停戦合意となり、トランプ関税も出口が見えはじめてきました。
市場には楽観が拡がってきましたが、今後はバリュー株とグロース株のどちらを保有するのが正解なのでしょうか?
そこで今回の記事では筆者の実際の資産運用を参考にして、54ヶ月間の米国市場の推移と今後の展望を解説していきたいと思います。

【54ヶ月間運用実績公開】米国ETF『VOO・VIG・VONG』

運用実績を公開するのは、米国の代表的なETFで大きく特徴が異なる3銘柄のVOO、VIG、VONGです。
3銘柄の値動きを把握することで、現在の米国市場のトレンドを感じることができます。
まずは、3銘柄の基本的な概要と特徴を把握した上で、実際の運用状況を見て今後の米国市場の予想を解説していきたいと思います。
米国ETF『VOO・VIG・VONG』の概要
米国ETF『VOO・VIG・VONG』の概要(2025.6.30現在)です。
ちなみにこの3銘柄は、実際に筆者本人と家族の2020年度にNISA口座で購入した銘柄です。
ティッカー | VOO | VIG | VONG |
---|---|---|---|
名称 | Vanguard S&P500 ETF | Vanguard Dividend Appreciation ETF | Vanguard ussell1000 Growth |
運用会社 | バンガード | バンガード | バンガード |
設立日 | 2010/09/09 | 2006/04/27 | 2010/09/22 |
ベンチマーク | S&P500 指数 | ナスダック 米国ディビデンド アチーバーズ セレクト指数 | ラッセル1000 グロース インデックス |
純資産総額 | $681.485B | $91.939B | $31.903B |
経費率 | 0.03% | 0.05% | 0.07% |
配当利回り | 1.23% | 1.71% | 0.49% |
VOOがダントツ純資産総額が大きく経費率も最安値ですね。VIGが経費率を0.06%から0.05%、VONGが0.08%から0.07%に下げました。

経費率が下がるのは助かるな
VOO・VIG・VONGのベンチマークと特徴
それぞれのベンチマークと特徴を、簡単に解説していきます。
VOOの概要
ベンチマークは【S&P500】
米国の株式市場に上場している大型株500銘柄の時価総額加重平均指数。
およそ500銘柄で、時価総額は米国に上場している約4,000株の8割を占める。
構成銘柄上位は、Apple、Microsoft、Amazon、Tesla、Alphabet(Google)、NVIDIA。
米国全体の株価指数と言っても過言ではない。
SPYとIVVは同じS&P500がベンチマーク。
米国株式全体をベンチマークとするVTIとはほぼ同等の値動きをする。
VTIについて詳しくはこちらの記事

ベーシックかつ
世界最高峰のベンチマークよ!
VIGの概要
ベンチマークは【ETF tracks the S&P US Dividend Growers指数】
10年以上連続増配実績を持つ銘柄で構成される。(REITは除く)
連続増配株を集めているわりに、近年の分配金率は低くVOOとそれほど変わらない。
増配株を集めているだけあって、比較的大型バリュー株が中心。
比較的ディフェンシブ銘柄が多め。
NASDAQと名前についているが、NASDAQ市場に限った銘柄ではない。
構成銘柄上位は、Microsoft、Apple、UnitedHealth、JPMorgan、J&J、P&G、Home Depot、VISA

地味やけど底堅い
バリュー株寄りのETFやな
VONGの概要
ベンチマークは【ラッセル1000グロース・インデックス】
ラッセル1000(大型株)のうちのグロース株で構成される。
グロース銘柄中心のため、上昇相場ではリターンはS&P500を凌ぐ。
景気敏感株を多く含むので、下落局面ではディフェンス力は低め。
構成銘柄上位は、Apple、Microsoft、Amazon、tesla、Alphabet(Google)、NVIDIA

個人投資家が好きそうな
グロース株ETFよ!
VOO・VIG・VONGの過去リターン
前項の特徴を踏まえた上で、過去リターンを見ていきましょう。
まずは、Bloombergから引用した直近のリターンです。(赤がワースト青がベスト)
リターン | VOO | VIG | VONG |
---|---|---|---|
年初来 | +5.91% | +5.07% | +5.32% |
3ヶ月 | +8.78% | +4.79% | +14.06% |
1年 | +14.03% | +13.06% | +15.48% |
3年 | +18.26% | +13.73% | +23.77% |
5年 | +17.14% | +14.35% | +18.54% |
3銘柄ともに全ての期間においてプラスとなりましたが、グロース株を多く含むVONGの上昇幅が大きいことがわかります。
一方で、バリュー株ETFのVIGのリターンはどの期間でもパフォーマンスは他2銘柄にアンダーパフォームしていますが、それだけ今は米国市場が好調だということですね。
また、VOOのパフォーマンスはバリューのVIGとグロースのVONGの中間といったところで、安定したパフォーマンスを見せていますが、年初来では好調ですね。

強い米国市場の復活やな

VOO・VIG・VONGの運用実績【54ヶ月間】
それぞれ2020年の12月の購入ですので54ヶ月間程度の運用利回りとなります。
保有期間中にも分配金を受け取っていますが、ETFは分配金自動再投資ができないのでキャピタルゲインのみの実績です。
(VOOとVONGは旧一般NISAで購入していたので、非課税期間が終了して特定口座に移管されています。)
VOO運用実績(54ヶ月間)

(非課税期間が終了して平均取得単価の表示が変わっていますが、リターンは当初の単価$339.5より比較しています。)
54ヶ月間の運用実績はドルベースで+67.00%の上昇でした。
6月のS&P500は上げていますので、先月比ではドルベースで+10.18%の上昇をしています。

年初来の円評価額はマイナスやな

もっと上げて欲しいわね!
VIG運用実績(54ヶ月間)

54ヶ月間での運用実績はドルベースで+45.63%の上昇でした。
6月はバリュー株の上げ幅が小さく、先月比ではドルベースで+7.83%の上昇となりました。

バリューは堅実やけどな

下落相場でもマイルドなのがメリットよ!
VONG運用実績(54ヶ月間)

VONGはもともと特定口座でも保有していた分もあるので、平均取得単価やリターンが合算されてしまいました。(当時の取得単価$60.42に割り戻して運用実績を計算しています。)
54ヶ月間での運用実績はドルベースで+79.58%の上昇でした。
6月のグロース株は大きく上げていますので、先月比ではドルベースで+13.18%の上昇となっています。

グロースの戻しは強かったな

メガキャップが上げはじめたわね!
為替によるリターン
円ベースでのリターンが大きいのは、ETFを購入した2020年年末が円高($1≒105円前後)だったため、円安の現在は為替リターンも受け取ることができます。
さらに『お得なドル転方法』でドル転していますので、無駄な経費もかかっていません。
SBI証券は米国ETFの定期買付ができ米国株の取扱数も豊富ですので、米国株投資をはじめる人におすすめなネット証券です。
また、円安が止まらない為替相場ですが変動も大きいのでFXでリターンを狙うこともできます。ここ屋もFXでお小遣い稼ぎ頑張っています。
VOO・VIG・VONGのリターン推移
VOO・VIG・VONGのリターン推移を見てみます。
リターン (ドルベース) | 54ヶ月 (6月末) | 53ヶ月 (5月末) | 52ヶ月 (4月末) | 51ヶ月 (3月末) | 50ヶ月 (2月末) | 49ヶ月 (1月末) | 48ヶ月 (12月末) | 47ヶ月 (11月末) | 46ヶ月 (10月末) | 45ヶ月 (9月末) | 44ヶ月 (8月末) | 43ヶ月 (7月末) | 42ヶ月 (6月末) | 41ヶ月 (5月末) | 40ヶ月 (4月末) | 39ヶ月 (3月末) | 38ヶ月 (2月末) | 37ヶ月 (2024年1月末) | 36ヶ月 (12月末) | 35ヶ月 (11月末) | 34ヶ月 (10月末) | 33ヶ月 (9月末) | 32ヶ月 (8月末) | 31ヶ月 (7月末) | 30ヶ月 (6月末) | 29ヶ月 (5月末) | 28ヶ月 (4月末) | 27ヶ月 (3月末) | 26ヶ月 (2月末) | 25ヶ月 (2023年1月末) | 24ヶ月 (12月末) | 23ヶ月 (11月末) | 22ヶ月 (10月末) | 21ヶ月 (9月末) | 20ヶ月 (8月末) | 19ヶ月 (7月末) | 18ヶ月 (6月末) | 17ヶ月 (5月末) | 16ヶ月 (4月末) | 15ヶ月 (3月末) | 14ヶ月 (2月末) | 13ヶ月 (2022年1月末) | 12ヶ月 (12月末) | 11ヶ月 (11月末) | 10ヶ月 (10月末) | 9ヶ月 (9月末) | 8ヶ月 (8月末) | 7ヶ月 (7月末) | 6ヶ月 (6月末) | 5ヶ月 (5月末) | 4ヶ月 (2021年4月末) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
VOO | 67.00% | 56.82% | 50.14% | 51.37% | 60.92% | 64.66% | 62.83% | 62.16% | 56.78% | 54.75% | 52.59% | 47.37% | 47.31% | 43.37% | 37.62% | 41.59% | 37.53% | 32.99% | 28.22% | 23.06% | 11.14% | 15.95% | 22.15% | 22.41% | 17.71% | 13.66% | 12.53% | 7.09% | 7.28% | 10.0% | 3.64% | 8.92% | 2.87% | 0.04% | 9.72% | 9.96% | 2.17% | 12.46% | 12.68% | 22.57% | 14.23% | 17.40% | 26.65% | 26.86% | 22.71% | 20.61% | 21.54% | 19.11% | 15.48% | 12.36% | 12.44% |
VIG | 45.63% | 38.80% | 36.44% | 38.55% | 45.08% | 44.47% | 42.23% | 45.62% | 40.63% | 40.90% | 40.05% | 34.56% | 30.38% | 29.72% | 26.23% | 30.43% | 27.41% | 24.26% | 21.08% | 16.56% | 7.25% | 11.49% | 16.87% | 18.43% | 13.56% | 10.32% | 12.54% | 6.59% | 8.69% | 11.03% | 8.59% | 12.26% | 4.26% | ▲0.69% | 7.94% | 8.80% | 2.47% | 10.56% | 10.74% | 15.78% | 10.25% | 13.13% | 19.93% | 19.75% | 17.11% | 13.03% | 15.89% | 13.86% | 9.32% | 10.40% | 8.82% |
VONG | 79.58% | 66.40% | 56.02% | 53.57% | 67.96% | 77.04% | 77.41% | 68.45% | 63.21% | 59.10% | 55.72% | 50.38% | 55.26% | 47.40% | 39.64% | 43.45% | 41.24% | 35.72% | 28.96% | 23.87% | 9.72% | 13.34% | 20.03% | 18.97% | 14.73% | 10.31% | 5.11% | 0.76% | ▲1.75% | ▲1.0% | ▲8.44% | ▲2.73% | ▲6.72% | ▲7.70% | 2.33% | 2.30% | ▲6.85% | 1.84% | 4.53% | 17.38% | 8.19% | 12.40% | 28.77% | 29.23% | 23.60% | 22.38% | 22.39% | 20.87% | 14.42% | 7.10% | 10.47% |
54ヶ月間リターンを眺めるとグロース株ETFのVONGのパフォーマンスがトップですが、ついに昨年12月のリターンを越しました。
S&P500指数のVOOも大きくリバウンドして、今年1月の高値水準を上回ってきました。
一方で、バリュー株中心のVIGは値動きが小さい分上昇幅も大きくありませんが、昨年11月の水準をわずかに上回りました。

VOO・VIG・VONGの値動きに見える米国市場の展望

VOO・VIG・VONGの値動きに注視することで、今後の米国市場の展望を見ていきます。
VOOを市場全体の平均と考えるであれば、VONGはオフェンシブ銘柄(ハイリスク・ハイリターン)、VIGはディフェンシブ銘柄(ローリスク・ローリターン)と捉えることができます。
そして、その特徴がもたらす相関性は以下のようになります。
・上昇相場ではVONG(グロース株)がもっともリターンが大きい
・調整局面ではVIG(バリュー株)がもっともリターンが大きい
・市場平均のVOOは常に値動きが安定している
2024年はAIブームもあってグロース株のターンが続いていましたが、2025年はトランプ政権による関税政策によって市場が混乱しています。
この後さらに大きな調整があるようだと、バリュー株のターンに転じるかも知れませんね。
VOO・VIG・VONGのチャート比較
VOO・VIG・VONGのチャートを比較することで、今年の相場の状況を確認してみましょう。
こちらが、直近1年のチャート比較です。
3銘柄ともに同様な値動きをしていますが、年末年始はグロース株ETFのVONG(青)が強い時期がありました。上昇相場に強い特徴がありますので、6月の上げ幅も大きいですね。
一方で、バリュー株中心のVIG(緑)は上昇もマイルドですので、下落もそこまで大きくありません。
また、その中間に位置するVOO(赤)ですが、バリューが強い期間でもグロースが強い期間でも平均的なリターンを狙えます。
3銘柄の株価が直近1ヶ月(6月)でどのように変動しているのか、もう少し詳しく見ていきましょう。
月のはじめはそこまで大きな差はありませんでしたが、後半には急激な上昇によって3銘柄に差が出ています。
特にVONG(グロース)の上昇がもっとも大きく、VIG(バリュー)の反発がもっとも限定的。VOOはその中間ですね。
6月はリバウンドの1か月となりましたが、上昇トレンドが継続してくれることに期待したいところです。
ある程度のリスクを受け入れてでも資産の最大化を目指すのであれば投資対象はグロース株が適しているように思えますが、保有資産を守りながら効率的に資産を増やしたいのであれば投資対象はバリュー株が適しています。

バランスがとれてるのが
S&P500ってとこやな

どれがいいかは投資目的と
リスク許容度によるわね!

1ヶ月リターンの推移による今後の米国市場予想
2025年も6か月が経過しました。直近の1ヶ月のS&P500のヒートマップを見て今後の米国市場を予想してみましょう。

個人的見解よ!
6月のS&P500振り返り
6月はかなり回復した相場となりましたが、一部は下落している銘柄もありました。

マグニフィセント7は6銘柄がプラス。NVDAが+17.02%、METAは+13.99%の2ケタ上昇。一方で、TSLAだけが▲9.32%と大きく下落しています。
半導体ではAMDやMUなどが大幅上昇。ソフトウェアではORCLなどが強かったですね。
他にもクルーズなどが大幅上昇。
一方で、生活必需品や金融にはマイナスが目立ちました。

株価が急落する前に
どうしたら気付けるんやろな
個別株に関する情報はこちらのアプリで手軽に調べることができます。
24時間取引もできますから、時間外で株価が大きく変動する時でも売買できるってのがいいですね。
VOO・VIG・VONG 54ヶ月間運用実績公開:まとめ
VOO・VIG・VONGの54ヶ月間運用実績を公開して、今後の米国市場の見通しをまとめます。
・VOO(S&P500)は安定している
・VIG(バリュー株)は波が小さい
・VONG(グロース株)はボラティリティーが高い
・市場は底堅い雇用と利下げ期待で上昇も期待できる
・メガテックの下落は終わったように見える
・トランプ政権の関税政策で不確実性高まる
2025年は下落ではじまりましたが、ようやく回復してきたようです。
今後も政治や地政学リスクなどを含み、難しい相場が予想されます。
利下げによる株高が期待されていましたが、関税による物価高や景気後退懸念が高まっています。
そんな時に投資判断を誤らないように、知識という防具を備えておきたいでね。
自分の投資目的とリスク許容度を理解して、投資対象を判断してください。

最後まで読んでくれてありがとう!
レッツ エンジョイ ライフ!
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