【エヌビディアを凌ぐAI銘柄はどれ？】PCE伸び鈍化で利下げ観測高まる

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昨日の米国市場はPCEデフレーターが好感されて、何とか上昇することができました。

5月の相場が終わりましたが、月間ベースではS&P500は+4.80%、ダウは+2.30%、ナスダック100は+6.28%の上昇。2月以来の大きな上昇をすることができました。

それでは昨日の米国市場を振り返っていきましょう。

5/31 米国市場の値動き

昨日の米国市場はなんとか上昇しました。

重要なインフレ指標の発表がありましたが、ひとまず昨日のマーケットの値動きを振り返っていきましょう。

米主要3指数の値動き

プレマーケットでは買われていた相場は、マーケットがオープンすると下落していきました。

ダウの売り圧力はそれほど強くありませんでしたが、ナスダックは大きく下げていきました。

後半はジリジリと上昇していき、引けにかけて急激に買い戻されています。

週間ベースで見るとS&P500は▲0.51%、ダウは▲0.98%、ナスダック100は▲1.44%の下落となりました。

長期金利（米10年債利回り）

昨日の長期金利（米10年債利回り）は、前日の4.545から4.503に下落しました。

2日連続の下落となった長期金利ですが、もう少しで4.5を切るまでに低下しました。

発表されたインフレ指標が、利下げ観測を早めたようです。

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S&P500ヒートマップ

昨日のS&P500のヒートマップを眺めると、上昇した銘柄の方が多かったことが分かります。

マグニフィセント7ではアマゾンが▲1.61％と大きく下げ、エヌビディアやテスラ、メタあたりも売られています。一方で、アップルとグーグル、マイクロソフトは買われましたが、上昇は限定的でした。

半導体やソフトウェアはマチマチでしたが、全般的には大きな上昇をした銘柄が多く見受けられました。

セールスフォースは前日に急落していますので、その一部を回復しただけとも言えます。

一方で、急落した銘柄も多くMRNA（モデルナ）▲5.90%、SMCI（スーパー・マイクロ・コンピューター）▲5.25%、HPQ（ヒューレットパッカード）▲4.85%、HPE（ヒューレットパッカード・エンタープライズ）▲4.70%、AVGO（ブロードコム）▲2.60%などが大きく下げています。

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セクター別パフォーマンス

昨日のセクター別パフォーマンスは11セクターのうち10セクターが上昇、1セクターのみが下落した1日となりました。

半年ほどパフォーマンスが悪かったエネルギーや不動産などが大きく上げています。

他にも公益事業や生活必需品など、7セクターが1％を超える上昇を見せました。

一方で、情報技術がマイナスのパフォーマンスでしたが、半導体が足を引っ張ったようです。

今週はテックがもっとも売られており、エネルギーや公益事業、不動産が買われた1週間となりました。

S&P500チャート分析

昨日のS&P500は+0.80%の上昇して、終値では5,277まで上げています。

前日まで急落していたS&P500ですが、昨日は下ヒゲを付けて上昇に転じました。

なんとか3月の高値を超えることができましたが、5月の後半は厳しい相場となりました。

出来高も伴っていますので、機関投資家のポジション調整があったと推測できますが、1ヶ月で+4.80％は2月に次ぐ高パフォーマンスとなりました。

FEAR&GREEDインデックスは、45からに48上げましたがNEUTRALのままです。

米国市場のトピックス

昨日のトピックスのうち米国市場に影響を与えそうなニュースをピックアップしていきます。

伸びが鈍化した4月のPCEコア指数

4月のPCEデフレーターが発表されましたが、予想を下回りインフレの鈍化が確認されました。

インフレ調整後の実質PCEは0.1％減と予想外のマイナスとなり、利下げ観測が早まると推測できます。

インフレ調整後のサービス支出は0.1％増で昨年8月以来の低い伸び。財への支出は0.4％減。ガソリンや自動車の購入が減少。

それでもまだFRBメンバーが納得するには、多くの経済指標の確認が必要でしょうね。

市場の利下げ予想は年内1回と変わらず、慎重な姿勢を見せています。

大型テック下落の可能性を示唆

AI関連銘柄を中心に大型テック株が相場をけん引してきた米国市場ですが、この先は出遅れているセクターのターンが来るとバンク・オブ・アメリカのストラテジストらが予想しています。

現在、S&P500バリュー指数の年初来上昇率は４％に満たず、成長株指数の15％上昇を大きく下回っています。

本当にバリューのターンが来るというのであれば、割高となったメガテックから資金が抜けていくかも知れませんね。

エヌビディアのリターンを凌ぐAI銘柄は？

AIブームによってエヌビディア（NVDA）の株価は年初来で+121％の急騰をしていますが、大手電力会社のビストラ（VST）はそれをも凌ぐ+157％のリターンを叩き出しています。

AI燃料となる電力の需要拡大を受けて、1年では+310％の爆上げです。

ビストラはS&P500指数の構成銘柄で値上がり率トップで、今後も電力需要の拡大が続くとの見解が高まっています。

ソーラー関連のエンフェーズエナジー（ENPH）も年初来で+57％上昇していますので、今後も電力会社の株価には注目したいですね。

6月の注目イベントについて

来週から月が替わりますので、6月の経済指標スケジュールを確認しておきます。

今後も経済指標によって株価は大きく影響されそうですね。

まとめ

昨日の米国市場は上昇しましたが、今週は下げ相場となりました。

とはいえ、5月は大きく上げた1ヶ月となり、セルインメイは訪れませんでした。

一方でこれまで米国市場をけん引してきたメガテックの下落を予想するストラテジストがいる中で、電力需要はまがまだ拡大が続きそうです。

個人の投資スタイルによるとは思いますが、周りが騒いでから投資をはじめるようだと大きなリターンは狙えないかも知れませんね。

投資は自分のリスク許容度を理解して、自己責任、自己判断でお願いします。

これからも市場の動向や投資に役立つ情報を発信していきますので、良かったらブログランキングのフォローなどもしていただけると嬉しいです。

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