【メタ時間外で株価爆上げ】銀行破綻問題はまだ解決していないのか？

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昨日の米国市場は、前日のマイクロソフトとグーグルの決算発表に大きく影響されました。

3指数ともに上昇するかに見えた相場でしたが、楽観しきれない投資家心理が垣間見えた1日となりました。

下落をはじめたS&P500に対してGAFAMの決算が救世主になるのかと期待したのですが、マイクロソフト1社でどうにかなる相場環境ではないようです。

それでは4/26の米国市場を振り返り【メタ時間外で株価爆上げ】銀行破綻問題はまだ解決していないのか？について解説していきます。

4/26 米国市場の値動き

昨日の米国市場は前日の下落から反発するかのように見えましたが、売り圧力が強く上昇しきれないかった印象です。

そこまで大きなニュースはありませんでしたが、ひとまず昨日のマーケットの値動きを振り返っていきましょう。

上昇しきれなかった米主要3指数

昨日の米国市場はグロース買い、バリュー売りとなる相場となりました。

プレマーケットでは買われていた相場は、マーケットがオープンすると上下動を繰り返していましたが、引けにかけて売られていきました。

前日のマイクロソフトの好決算にけん引されて、テック株が買われたことでナスダックだけはプラスで引けています。

反発した長期金利

昨日の長期金利（米10年債利回り）は、前日の終値3.411から3.447に上昇しました。

昨日は久しぶりに長期金利が反発しており、やはり3.4-3.6といったレンジ内で推移するようです。

まだ方向性がつかめない状況にある債券市場ですが、わずかな変動でも為替や株式に大きな影響を与えています。

S&P500ヒートマップ

昨日のS&P500のヒートマップを眺めると、ほとんどの銘柄が下落していることがわかります。

感覚的には9割近い銘柄が下落しているように感じます。

一方で、ナスダックが上昇していることからわかるように、大型テック株が高騰しています。

前日のアフターで決算発表があったMSFT（マイクロソフト）が株価を高騰させています。

同じく時間外で+1.5%上昇していたGOOG（アルファベット）は、残念ながらマイナス圏内まで沈んでいますね。

また、前日下落していた半導体銘柄もリカバリーしています。

逆に、TSLA（テスラ）▲4.31%やWFC（ウェルズファーゴ）▲2.69%、BMY（ブリストルマイヤーズ）▲3.16%、NEE（ネクステラエナジー）▲4.82%などが大きく下落しています。

セクター別パフォーマンス

昨日のセクター別パフォーマンスは、11セクターのうち1セクターのみが上昇、他10セクターが下落した1日となりました。

昨日は情報技術セクターだけが大きな上昇をしました。

好決算を発表したマイクロソフトに連られて半導体セクターも上昇していますので、テックだけが1%以上の上昇をしています。

一方で、公益事業、資本財、ヘルスケアといったセクターが大きく下落しました。

特別に売られる理由は見当たらなかったのですが、株式トレーダーは市場に対して楽観しているわけではないようです。

下落トレンドに乗ってしまったS&P500

昨日のS&P500はわずかに下落して、終値では4,056でした。

残念ながら予想通りにS&P500の下落がはじまってしまいました。

チャートに短期の下落トレンドラインを引いていたのですが、完全に下落トレンドに乗ってしまいましたね。

GAFAMの決算によって反発してくれることを期待したのですが、マイクロソフト1社でどうにかなるような相場ではなかったようです。

あとは今夜のメタ、明日のアマゾン、来週のアップルに期待したいところです。

米国市場のトピックス

昨日のトピックスのうち、米国市場に影響を与えそうなニュースをピックアップしていきます。

アフターで決算発表のあったメタが爆上げ

昨日のアフターマーケットで決算発表のあったメタ・プラットフォームズが、時間外取引で株価を+11.61%と爆上げさせています。

3四半期連続減少していた売上高が増加に転じるなど、デジタル広告が回復し始めていることが投資家に好感されたようです。

来期の売上高ガイダンスも320億ドルと、予想の295億ドルに対して大きくアウトパフォームしています。

メタはコスト削減を進めながらより迅速に動くことに取り組んでいますが、AIやメタバースといった分野への投資は継続していますから、今後もMETAの成長には期待が持てそうです。

急落が続くファースト・リパブリック

前日に株価を▲49.38%暴落させていたファースト・リパブリック・バンクですが、昨日の取引でも▲29.75%の急落をしました。

一度は大手銀行によって救済されたかに見えたファースト・リパブリックですが、問題は水面下でくすぶっていますので、他銀行に飛び火しないことを願うばかりです。

英国マイクロソフトの買収許さず

英国の市場庁は、マイクロソフトによるアクティビジョン・ブリザード買収計画を認めないと発表しました。

クラウドゲームの競争を損ねるとの理由のようですが、どうやら大型買収計画は破綻で終わりそうです。

マイクロソフトは英当局の決定に不服を申し立てる見通しですが、市場は今回の判断が最終結論だとみているようです。

4月の注目イベントについて

4月もあと少しですが、株価に影響しそうな経済指標の発表が残っています。

おおむね重要な経済指標の発表は無事に通過していますが、5月FOMCの利上げは経済指標によって決まりますから、今後も引き続きウォッチしていきたいと思います。

注目の決算発表

昨日も市場に影響のありそうな企業決算がありました。

4/26（水）
・META（ﾒﾀ･ﾌﾟﾗｯﾄﾌｫｰﾑｽﾞ）
・TMO（サーモ・フィッシャー）
・BA（ボーイング）
・NOW（サービスナウ）
・CME（CMEグループ）
・PXD（ﾊﾟｲｵﾆｱ･ﾅﾁｭﾗﾙ･ﾘｿｰｼｽﾞ）

注目の決算発表が多かったため、別の記事でアップしています。

今週の注目決算

今週にはさらに注目決算の発表があります。市場に大きな影響を与えそうな企業決算をピックアップしておきます。

それぞれの決算発表については、また当ブログでも追いかけていきたいと考えています。

まとめ

【メタ時間外で株価爆上げ】銀行破綻問題はまだ解決していないのか？をまとめます。

昨日の米国市場はメガテックの比率が高いナスダックだけが上昇しました。

好決算を発表したマイクロソフトを中心に、一部の銘柄だけが上昇するといった不安定な相場となりました。

一方で、銀行の破綻をめぐる問題はまだ鎮静化しておらず、金融ショックの懸念も再燃しているようです。

そんな中でメタが好決算を発表しており、時間外で株価を爆上げさせています。

アマゾンやアップルの決算発表が残されている米国市場ですが、4月の相場をプラ転させることができるのでしょうか？

とりあえず、個人投資家はFOMCを無事に通過するまでアクションを起こす必要はなさそうです。

投資は自分のリスク許容度を理解して、自己責任、自己判断でお願いします。

これからも市場の動向や投資に役立つ情報を発信していきますので、良かったらブログランキングのフォローなどもしていただけると嬉しいです。

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