【雇用統計前にハイテク株が急騰】植田チャレンジで急速な円高に

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昨日の米国市場はナスダックを中心に大きく上昇しました。

それよりも日本では植田総裁のチャレンジ発言によって、急激な円高が進んでいることが話題になっていますね。

米国の株式市場は2週間ほど停滞していますが、今夜にも雇用統計が発表されますのでどちらかに大きく動く可能性があります。

来週のFOMCでも来年の米国株を大きく占う指標が発表されそうですね。

それでは昨日の米国市場を振り返っていきましょう。

12/7 米国市場の値動き

昨日の米国市場はナスダックを中心に大きく上昇しました。

日本は円高に沸いていますが、ひとまず昨日のマーケットの値動きを振り返っていきましょう。

そろって上昇した米主要3指数

プレマーケットから買われていた相場は、マーケットがオープンしても売り込まれることはありませんでした。

ナスダックを中心に買われると、終日水準を保ったまま引けていきました。

長期金利（米10年債利回り）

昨日の長期金利（米10年債利回り）は、前日の終値4.100から4.145に上昇しました。

最近ではジリジリと水準を下げていた長期金利ですが、昨日は一旦のリバウンドを見せました。

植田総裁のチャレンジ発言が影響したのかも知れませんが、それでもこのまま反転上昇していくとは考えにくいですね。

S&P500ヒートマップ

昨日のS&P500のヒートマップを眺めると、多くの銘柄が上昇していることがわかります。

マグニフィセント7はすべて大きく上昇しており、GOOG+5.34％、META+2.88%、NVDA+2.40%と買われています。

他にも半導体を中心に大きく買われている銘柄もありました。

AMDは高性能の新しいチップを発表したことによる爆上げで、半導体全般の上昇をけん引しています。日本人投資家大好きなSOXLも+7.92%と急騰していますね。

一方で、ディフェンシブ銘柄が比較的弱くMRK（メルク）▲1.66%、WMT（ウォルマート）▲1.03％、XOM（エクソンモービル）▲0.70%などが売られていました。相変わらずエネルギー銘柄は全般的に売り込まれていますね。

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セクター別パフォーマンス

昨日のセクター別パフォーマンスは11セクターのうち8セクターが上昇、2セクターが下落した1日となりました。

グーグルの爆上げによって通信セクターが急騰しています。メタとのツートップが強い限り通信セクターはこの先も上昇が期待できます。

また、半導体が好調だったことで情報技術も上げています。AMDの爆上げによってセクター全体が連れ高でしたね。

一方で、地合いが良い相場の中でエネルギーと公益事業は売られています。公益事業はトレンド転換したのかとも感じていたのですが、安定上昇まではまだ少し時間が必要なようです。

S&P500チャート分析

昨日のS&P500は上昇して終値では4,585まで上げました。（+0.80%）

4日ぶりに上昇したS&P500ですが、前日のはじまり値を超えることはできませんでした。

いまだ2週間のレンジ相場を抜けることができず、方向感が見えない感じですね。

一目均衡表を表してみましたが、大きく雲の上を抜けていますので上昇のトレンドが強いことを示しています。

テクニカル的には上を目指すこともできそうですが、ファンダ的には雇用統計とFOMCを控えていますので、買い向かうには勇気がいる場面ですね。

米国市場のトピックス

昨日のトピックスのうち米国市場に影響を与えそうなニュースをピックアップしていきます。

GoogleがAIモデル『ジェミニ』発表

グーグルの親会社であるアルファベットは、新たなAIモデル『ジェミニ』を発表したことで株価を+5.34%と急騰させています。

これまで激しいＡＩ競争の中で一歩劣っていたと考えられていたグーグルですが、やっと他社に置いて行かれないようになりそうですね。

GOOGLの株価は年初来で56%も上昇していますが、2021年11月に付けた高値まであと8%強あります。

メガテックの中では出遅れ感のあるアルファベットですから、まだここが安いと判断されてもおかしくありません。

失業保険継続受給者が大幅減でも雇用鈍化

失業保険統計の継続受給者数は6.4万人減の186万人で、7月以来の大幅な減少となりました。

それでもなお４週移動平均は２年ぶり高水準で推移していることで、失業者は増加して賃金の伸びは勢いを失いつつあることを示しました。

これらデータが今夜発表される雇用統計でも反映されているようなら、失業率は上振れ、平均時給の伸びは鈍化するといったFRBにとっても歓迎すべき結果となっているかも知れません。

テスラのスパコン担当者退社で自動運転に痛手

テスラのスーパーコンピューター『Dojo』事業を統括していた責任者が退職したことがわかり、自動運転技術部門にとっては大きな痛手となる可能性があります。

同氏は5年間テスラのDojoプロジェクトに関わってきましたが、彼の退社に関してイーロン・マスクはコメントを控えています。

まあきっと誰か優秀な人材が今後のプロジェクトを統率していくでしょうから心配ないとは思いますが、今後の人材離れの方が懸念されますね。

12月の注目イベントについて

12月も重要な経済指標の発表が続きますので、スケジュールを確認しておきましょう。

今後は経済指標次第で株価に大きな影響がありそうですね。

まとめ

昨日の米国市場はナスダックを中心に大きく上昇しました。

今夜の雇用統計や来週のFOMCでは、来年の米国市場に大きく影響するようなサプライズがあるかも知れません。

円高が進めば日本人投資家としては買いやすくやりますが、メインはやはり株価ですからね。

投資方針を為替に左右されることなくブレない信念を持ちたいところです。

投資は自分のリスク許容度を理解して、自己責任、自己判断でお願いします。

これからも市場の動向や投資に役立つ情報を発信していきますので、良かったらブログランキングのフォローなどもしていただけると嬉しいです。

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