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【消費者物価指数の発表を前に株価上昇】金利ピーク期間の異なるFRBと市場予想

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市場分析
こんなことがわかる記事

・12/12米国市場の値動き
・S&P500指数の展望
・米国経済に関するトピックス

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こんにちは!
今年の漢字は『戦』に納得の
『ここ屋(@Ram Tky)』よ!

昨日の米国市場は大きく上昇しましたが、12月に入ってからの下落分は半分も取り戻せていません。

このまま上昇すると期待したいところですが、今夜には消費者物価指数(CPI)の発表、明日にはFOMC(政策金利の発表)が控えています。ビックイベントを前に大きく投資するのは避けたいところですね。

大きな分岐点を迎えている米国市場ですが、強気の市場に対してタカ派のFRBとの間に政策金利に関して見解の相違があるところが気になっています。

それでは12/12の米国市場を振り返り【消費者物価指数の発表を前に株価上昇】金利ピーク期間の異なるFRBと市場予想について解説していきます。

リッヒ
リッヒ

記事の後半では重要な経済ニュースや
S&P500の今後について解説してるで

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12/12米国市場の値動き

昨日の米国市場には買い圧力が集まり、12月入ってからもっとも大きな上昇となりました。

今夜の消費者物価指数(CPI)の発表を前に珍しい値動きをしましたが、ひとまず昨日のマーケットの値動きを振り返っていきましょう。

引けにかけて急騰した米主要3指数

昨日の米国市場は3指数そろって上昇しました。

昨日の米主要3指数

・S&P500…+1.43%
・ダウ…+1.58%
・NASDAQ…+1.26%

プレマーケットから上げていた相場は、マーケットがオープンすると少し上昇して日中は横ばいレンジを形成しました。注目は引けにかけての高騰ですが、消費者物価指数(CPI)の発表とFOMCを前にここまで上げてきたのは少し予想外の展開でした。

全体的に上昇しており、大型バリューと小型グロースの買いが強かったようです。

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ハイパーグロース株はおおむね好調よ!

昨日のハイパーグロース株

・AFRM(アファーム)…+8.20%
・COIN(コインベース)…+5.86%
・CRWD(クラウドストライク)…+3.01%
・DDOG(データドッグ)…+3.26%
・DOCS(ドクシミティー)…▲1.54%
・MQ(マルケタ)…+1.51%
・U(ユニティ)…▲0.44%

リッヒ
リッヒ

マルケタは三角持ち合いを
上に抜けようとしとるで

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MACDも上を向いてるわね!

わずかに上昇した長期金利

昨日の長期金利(米10年債利回り)は、前日の3.586から3.617に上昇しました。

先週末あたりから長期金利が上昇基調にあります。これまで少し下げすぎてきたことから、リバウンドをしているようです。

株式のリターンが悪いのに対して債券利回り高かったため、債券への投資がブームとなってきました。さすがに3.5%といった低すぎる水準から、債券市場にも利確を入れるトレーダーも増えているようです。

リッヒ
リッヒ

CPI発表を前にポジションの整理をしとるな

急激に上昇したVIX

昨日のVIX(S&P500恐怖指数)は、前日の22.83から25.00に急騰しました。

今月に入り続伸しているVIXですが、特に昨日は急激に上昇しました。

株価も上げているのにVIXも上がるといった不思議な状況となっていますが、今夜の消費者物価指数(CPI)の発表を前にボラティリティが急騰しているようです。

S&P500ヒートマップ

昨日のS&P500のヒートマップを眺めると、ほとんどの銘柄が大きく上昇していることがわかります。

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テスラちゃんどうしたのよ!

ほとんどの銘柄が上昇しているのに、TSLA(テスラ)は▲6.27%と急落しているのが目立ちます。やはり中国での需要低下により生産台数の減少が嫌気されたようです。

他にも、META(メタ)▲1.03%、NFLX(ネットフリックス)▲1.51%、TGT(ターゲット)▲1.48%、MRNA(モデルナ)▲6.89%と下落しています。

一方で、その他ほとんどの銘柄は上昇しています。NVDA(エヌビディア)が+3.14%、CMCSA(コムキャスト)+3.40%など大きく上昇した銘柄もありますが、エネルギー銘柄の急騰が目を引きました。

12/12急騰したエネルギー銘柄

・XOM(エクソンモービル)…+2.46%
・MPC(マラソンペトロリウム)…+4.10%
・OXY(オキシデンタルペトロリウム)…+2.28%
・HES(ヘス)…+3.74%
・FANG(ダイヤモンドバックエナジー)…+3.56%
・APA(アパッチ)…+4.90%

セクター別パフォーマンス

昨日のセクター別パフォーマンスは、11セクター全てが上昇した1日となりました。

セクター別パフォーマンス

・エネルギー…+1.97%
・情報技術…+1.97%
・公益事業…+1.8%
・資本財…+1.55%
・金融…+1.14%
・ヘルスケア…+1.02%
・生活必需品…+0.84%
・不動産…+0.69%
・通信…+0.54%
・一般消費財…+0.16%
・素材…+0.08%

久しぶりにエネルギーセクターが上昇しました。原油価格が上げたことによる上昇ですが、エネルギーセクターは1ヶ月間で▲5%以上も下落しています。これからも原油価格が落ち着くようであれば、エネルギー株のアップサイドは大きくなさそうです。

ハイテクも1日で大きく上昇したことで、週間ベースのリターンもプラ転しました。とはいえ、年初来リターンは▲30%も下落していますので、まだ底打ちしたと判断するには早いかも知れませんね。

一方で、一般消費財セクターはテスラの下落に足を引っ張られた状況です。今後もテスラやアマゾンといった大型株の影響が大きいと考えています。

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今後はクリスマスラリーに期待ね!

重要な分岐点にあるS&P500

現在のS&P500は、来年の米国市場を占う意味でも重要な分岐点に立たされています。

終値では3,990にまで戻したS&P500ですが、今夜のCPI発表と明日のFOMCで確実に大きな変動があると考えています。

インフレ圧力が低下しているようなら急激に反転して、年初来の下落トレンドをブレイクアウトできるかも知れません。(赤矢印のように)

しかし、予想以上にインフレの鈍化が見られないようなら、下落トレンドを継続して来年1月末にかけて底値を掘り下げる展開が予想されます。

また、FOMCでは0.5%の利上げが確実視されていますが、ターミナルレート(利上げ上限)や利下げ時期について予想を上回るタカ派に寄るであれば、やはり株式市場は急落すると思っています。

ここ
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パウエル議長は株高を歓迎していないの!

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米国市場のトピックス

昨日のトピックスのうち米国市場に影響を与えそうなニュースをピックアップしていきます。

11月CPI発表では株価高騰は難しい

日本時間の今夜22:30には、11月の消費者物価指数(CPI)が発表が予定されています。発表前に市場予想を確認しておきましょう。

11月消費者物価指数(CPI)

【総合CPI】
〈前年比〉
・結果…???%(予想…7.3%)
・前回…7.7%
〈前月比〉
・結果…???%(予想…0.3%)
・前回…0.4%
【コアCPI】
〈前年比〉
・結果…???%(予想…6.1%)
・前回…6.3%
〈前月比〉
・結果…???%(予想…0.3%)
・前回…0.3%

総合CPI(前年比)は前回の7.7%よりも大幅に低下する予想が出されています。中古車価格やガソリンなどは明らかに低下していますが、平均時給や帰属家賃の低下が確認できていない状況で、ここまで急激に下がるかどうか少し心配な水準ですね。

また、総合もコアも前月比が0.3%と予想されています。もしも、0.2%と下振れるようなら12ヶ月間では2.4%となり、FRBとしては目標達成となります。実際にはまだインフレが完全に鎮静化しているとは考えにくいため、前月比0.3%を切ることは難しいと考えています。

以上の2点から今回の消費者物価指数(CPI)の発表によって、株価が爆上げするのは難しいと考えています。

金利ピーク期間が異なるFRBと市場予想

今年の3月から引き上げを続けてきた政策金利は、来年の春にはピークをつけると考えられています。5%を超える水準にまで引き上げられた政策金利について、いつまで継続するのかといった市場予想はFRBの考える期間とは大きく異なるようです。

パウエル議長は金利をしばらくの間ピーク水準に据え置くと強調しているのに対して、市場は2023年中には引き下げを開始すると予想しているようです。

2023年9月には利下げに転じると予想する市場

過去のFRBがFFレートを引き上げた際に、ピークを続けた期間がどれくらいだったのかをまとめたのが以下のグラフです。

政策金利が5%を超えるまで引き上げられた場合のピークの期間は、2006年では15ヶ月間、1997年には18ヶ月間も続いています。確かに5ヶ月間や8ヶ月間といった実績もありますが、今回のピークが2023年5月からだとしても2023年中に利下げに転じるには早いように感じます。

リッヒ
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1年以上ピークが続いたら
株式にはツライ時期になりそうやな

終焉を迎えたFAANGの時代

これまで米国株の上昇をけん引してきたハイテク企業でしたが、FAANGと呼ばれる大手ハイテク株の時代は終焉を迎えたようです。

ブルームバーグの調査によると、FAANGのパフォーマンスは米国市場をけん引するどころか、市場平均を大きくアンダーパフォームしているとのことです。

S&P500(青)、NASDAQ100(赤)、FAANG(黒)

S&P500の2022年の年初来リターンは▲18%以下に縮小されたのに対して、ナスダック100のリターンは▲30%と劣後しており、FAANGに至っては▲45%を超える急落をしています。

フェイスブック、アップル、アマゾン、ネットフリックス、グーグルの頭文字をとったFAANGは、アメリカの投資家ジム・クレイマーによって付けられました。(もともとアップルは含まずFANGと呼ばれていました)

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日本ではGAFAMの方がなじみ深いわね!

一時代をけん引してきた銘柄が、次の時代を支配した例は過去にほぼないことを鑑みると、FAANGの時代は終焉を迎えたと考えざるを得ないと考えています。

今月の注目イベントについて

今月も重要な経済指標の発表をはじめ、米国市場に大きな影響を与えそうなイベントが目白押しです。

今月の注目イベント

*12/13 消費者物価指数(11月)
・12/13~14 FRB政策金利(FOMC)
・12/15 小売売上高(11月)
・12/15 ニューヨーク連銀製造業景気指数
・12/15 フィラデルフィア連銀景気指数
・12/22 コンファレンスボード消費者信頼感指数

今夜には大注目の消費者物価指数(CPI)の発表があります。今後の米経済の見通しはこれにかかっているといっても過言ではありません。今後も注目イベントについては引き続きウォッチしていきたいと思います。

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まとめ

【消費者物価指数の発表を前に株価上昇】金利ピーク期間の異なるFRBと市場予想をまとめます。

まとめ

【12/12の米国市場の値動き】
・S&P500…+1.43%
・ダウ…+1.58%
・NASDAQ…+1.26%
・長期金利は3.617に上昇
・VIXは25.00に急騰
【経済トピックス】
・11月CPI発表では株価高騰は難しい
・金利ピーク期間が異なるFRBと市場予想
・終焉を迎えたFAANGの時代

昨日の米国市場は大きく上昇しましたが、少し違和感を感じました。今夜に発表される消費者物価指数(CPI)や明日のFOMC(政策金利発表)を前にして、市場が先回りするのは珍しいことです。

市場が考えている以上にインフレが根強いと思わせるCPIが発表されるようなら、株式市場は脆くも崩れ落ちると考えています。

ガソリン価格や中古車価格は大きく値を落としていますので、予想を大きく上回ることは考えにくいのですが、何が起こるかわからないのが株式市場です。

筆者は今のところ気を大きくして買い向かうことはしないつもりです。FOMCでのパウエル議長の会見が終わってからでも遅くはないと考えています。

投資は自分のリスク許容度を理解して、自己責任、自己判断でお願いします。

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最後まで読んでくれてありがとう!
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