【機関投資家に恐怖が拡がるワケ】FRB内で中立金利に異例の大分裂

昨日の米国市場はわずかに上昇しました。

小幅な上昇でしたが、直近7日間で6日が上昇という好調な相場が続きます。

FOMCを前にFRB内でも中立金利や金融緩和について意見が割れているようです。

それでは昨日の米国市場を振り返っていきましょう。

リッヒ

記事後半では重要な経済ニュースや
今後のS&P500について解説するで

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12/2 米国市場の値動き
米国市場のトピックス
まとめ

12/2 米国市場の値動き

昨日の米国市場は上昇しました。

トランプ大統領が重要な発表があると言っていましたが、ひとまず昨日のマーケットを振り返っていきます。

米主要3指数の値動き

昨日の米主要3指数

・S&P500　　…+0.25%
・ダウ平均　　…+0.39%
・NASDAQ100…+0.84%

プレマーケットから買われていた相場は、マーケットがオープンするとダウが下落する中でナスダックは上昇していきました。

その後いったのお気く売り込まれる場面もありましたが、引けにかけて買い戻されていき、大引けには下落しました。

ここ

忙しい相場だったわね！

リッヒ

ハイパーグロース株はまちまちやな

昨日のハイパーグロース株

・AFRM（ｱﾌｧｰﾑ） …▲2.96%
・COIN（ｺｲﾝﾍﾞｰｽ） …+1.32%
・CRWD（ｸﾗｳﾄﾞｽﾄﾗｲｸ）…+2.46%
・DDOG（ﾃﾞｰﾀﾄﾞｯｸﾞ） …▲0.90%
・DOCS（ﾄﾞｷｼﾐﾃｨ） …▲1.00%
・MQ（ﾏﾙｹﾀ） …▲1.58%
・U（ﾕﾆﾃｨ） …+2.97%

テンバガー候補のまとめ記事はこちら

10年債利回り（長期金利）

昨日の長期金利（米10年債利回り）は、前日の4.085から4.086に上昇しました。

ドル円はジリジリと円高へ向かっています。

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S&P500ヒートマップ

昨日のS&P500のヒートマップを眺めると、上昇と下落の銘柄が半々といったように見えます。

ここ

半導体が強かったわね！

マグニフィセント7は6銘柄が上昇、TSLAのみが下落。AAPLが+1.09%と大きく上昇しましたが、その他は1％以下の上げ幅は限定的。

半導体には大きく上昇した銘柄も多かったようです。

昨日大きく上昇した銘柄

・BA（ボーイング）…+10.15%
・INTC（インテル）…+8.65%
・NXPI（NXPｾﾐｺﾝﾀﾞｸﾀｰｽﾞ）…+7.95%
・MCHP（ﾏｲｸﾛﾁｯﾌﾟ･ﾃｸﾉﾛｼﾞｰ）…+6.14%
・TER（テラダイン）…+5.74%
・DASH（ドアダッシュ）…+5.55%
・EL（エスティローダー）…+5.21%
・BKNG（ﾌﾞｯｷﾝｸﾞﾎｰﾙﾃﾞｨﾝｸﾞｽ）…+4.97%

一方で、大きく下げた銘柄もありました。

昨日大きく下落した銘柄

・XYZ（ブロック）…▲6.59%
・PKG（ﾊﾟｯｹｰｼﾞﾝｸﾞ･ｺｰﾌﾟ）…▲5.26%
・IP（ｲﾝﾀｰﾅｼｮﾅﾙ･ﾍﾟｰﾊﾟｰ）…▲3.42%
・SW（スマーフィット）…▲3.37%
・PCG（ﾊﾟｼﾌｨｯｸ･ｶﾞｽ）…▲3.28%
・EXE（ｴｸｽﾊﾟﾝﾄﾞ･ｴﾅｼﾞｰ）…▲3.17%
・MCK（マケッソン）…▲3.17%

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セクター別パフォーマンス

昨日のセクター別パフォーマンスは4セクターが上昇、7セクターが下落した1日となりました。

セクター別パフォーマンス

・情報技術　…+0.90%
・資本財　　…+0.73%
・通信　　　…+0.43%
・金融　　　…+0.08%
・一般消費財…▲0.11%
・生活必需品…▲0.31%
・不動産　　…▲0.33%
・素材　　　…▲0.53%
・公益事業　…▲0.53%
・ヘルスケア…▲0.55%
・エネルギー…▲0.99%

久しぶりに情報技術がトップパフォーマンスでしたが、その上げ幅は1％未満といった限定的なモノ。

資本財や通信なども上げていますが、相場をけん引するほどではありませんでした。

一方で、前日まで大きく上げてきたエネルギーが反落しており、ヘルスケアも不調が続いています。

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S&P500チャート分析

昨日のS&P500は+0.25%上昇して、終値では6,829に上げました。

前日には連騰を止めて下げたS&P500ですが、昨日は再びわずかに反発しました。

これで10月末につけた高値までは残り0.9%となり、12月の高値更新が現実的なモノになってきました。

とはいえ、ローソク足を見ると2日連続で十字線をつけており、市場が迷っていることが分かります。

出来高も細っていますので、FOMCまでは機関投資家も動けないといったところでしょうか。

ここ

FOMCが怖いわね！

FEAR&GREEDインデックスは23から24に上げましたが、EXTREME FEARのままです。

米国市場のトピックス

昨日のトピックスのうち米国市場に影響を与えそうなニュースをピックアップしていきます。

トランプ氏次期FRB議長を来年初めに指名

トランプ米大統領は次期FRB議長の候補を来年早々に発表すると述べました。

『10人の候補者を最終的に1人に絞った』と語るとともに、国家経済会議委員長のハセット氏を称賛していましたので、関係者らは同士で決まりかと考えているようです。

ただトランプ大統領は予想外の人事をすることで有名ですから、蓋を開けてみるまではまだわかりませんね。

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どちらにせよ利下げ推奨派よ！

FRB内で中立金利について異例の大分裂

FRB内でもFOMCはどこで利下げを止めるべきか、かつてないほど見解の相違が広がっているとのこと。

9月に発表されたドットプロットでは、中立金利は2.6%から3.9%まで11通りにバラけていました。

中立金利の高さによっては利下げすべきかどうかの議論にも大きく影響しますので、12月FOMCでは意見が大きく割れそうですね。

リッヒ

市場予想は利下げ90％近いな

インテルがマレーシアに大規模投資

マレーシアのアンワル首相は、インテルが同国に約320億円の追加投資を行うと明らかにしました。

同社はマレーシアを組み立て・検査業務の中核拠点とする方針ということのようです。

トランプ大統領が米国内での生産を推奨する中で、インテルだけが国外での生産を許されているというのでしょうか。

ここ

株価は年初来で+116％よ！

12月の注目イベントについて

今週からは12月に入りましたので、経済指標スケジュールを確認しておきましょう。

12月の注目イベント

・12/ 4 ISM非製造業景気指数
・12/5 PCEデフレーター（11月）
・12/ 6 ミシガン大学消費者信頼感指数（速報値）
＊12/9･10 FOMC
・12/11 生産者物価指数（PPI）
・12/15 ニューヨーク連銀製造業景気指数
＊12/16 雇用統計
・12/17 小売売上高
＊12/18 消費者物価指数（CPI）
・12/20ミシガン大学消費者信頼感指数（確報値）
・12/23 PCEデフレーター
・12/24 コンファレンスボード消費者信頼感指数
・12/30 シカゴ購買担当者景気指数（PMI）

今後も経済指標によって株価は大きく影響されそうですね。