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雇用統計が外れたからと言ってテーパリングが先送りになるとは限らない

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市場分析
こんなことがわかる記事

・8月の米雇用統計の結果
・テーパリング開始時期の予想
・今後の米国市場が向かう先
・個人投資家はどうすればいいか

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こんにちは!
攻めと守りのバランスを
考えている『ここ屋』よ!

9/3に発表された8月の米雇用統計は、予想を大きく外れる結果となりました。

これにより市場の混乱は避けられ、逆にリスクオンの状態が生まれました。

雇用統計で弱い数字が出たことから、年内のテーパリングはないと予想する投資家も増えているようです。

しかし、本当にテーパリングは先送りになるのでしょうか?

そこで今回の記事では、雇用統計が外れたからと言ってテーパリングが先送りになるとは限らないことについて解説していきたいと思います。

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予想を大きく外した米雇用統計

2021年9月3日に、8月の米雇用統計が発表されました。

6月、7月と順調に雇用を回復させてきた米国ですが、8月の雇用統計ではどのような結果が出たのでしょうか。

8月米雇用統計の結果は予想を大きく外した

9/3に発表された8月の米雇用統計の結果は、予想を大きく外す結果となりました。

結果予想
新規雇用者数23.5万人75万人
失業率5.2%5.2%
リッヒ
リッヒ

外れすぎにも程があるな

雇用の弱い数字が市場に与える影響は

今回の雇用統計で強い数字が出れば、テーパリングの開始が早まるとの予想がされていた中、予想を外す弱い数字が発表されました。

8月に行われたジャクソンホール会議では、FRBのパウエル議長により『年内のテーパー開始が適切』とのコメントが発表されています。

雇用が順調に回復していれば年内のテーパー開始が確実視されていましたが、弱い数字が続くようですと、テーパリングの開始が先送りになる可能性もあります。

テーパリングの開始が発表されなければ、このまま市場はリスクオン状態が続きそうです。

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テーパリングの開始はいつから?

テーパリングの開始はいつからなのかが、注目を集めています。

パウエル議長の発言通りに事が進むのであれば、大方の予想は年内のテーパー開始を11月のFOMCで発表することが有力視されていました。

しかし、今回の雇用統計の結果によって、今後の見通しが不透明なものになってきました

まだ雇用の最大化は達成されていない

FRBの最大の使命は『雇用の最大化』と『物価の安定』です。

大規模な金融緩和により雇用の回復を計っていると同時に、物価の安定にも目を向けなければなりません。

今回の雇用統計が示すように、雇用の最大化が達成できていない状況では、まだ量的緩和を終了するには時期早々な気がします。

それでも年内のテーパー開始は実行されるのか

FRBのパウエル議長は『年内のテーパー開始が適切』と発言しています。

もちろん8月現在の状況を加味した発言だったのでしょうが、デルタ株の蔓延による雇用状況の変化は『前言撤回』につながるのでしょうか?

今回の雇用統計の結果のような状況でテーパー開始に踏み切るようなら、市場の大混乱は避けられないでしょう。

政策金利の利上げはテーパリングとは別

物価の安定を計るためには、政策金利の利上げが必要となります。

大規模な量的緩和によりゼロ金利政策を打ち立てたFRBですが、最近の消費者物価指数を眺めるとインフレ懸念は払しょくできません。

FRBは『インフレ上昇は一時的』と一貫したコメントを出していますが、いつまでも高いインフレ率が続くようですと利上げも視野に入ってくるかも知れません。

FRBパウエル議長はジャクソンホール会議でも『テーパーの開始時期やテーパー額は、利上げのタイミングとは無縁』と発表しています。

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今後の米国市場が向かう先は

金融緩和から金融引き締めに向かう途中にある米国市場ですが、今後の米国市場が向かう先はどのような環境にあるのでしょうか。

債券投資家は冷静な判断を下している

今回の雇用統計の発表を受けて、株式投資家と債券投資家の行動は二極化されました。

株式投資家は、テーパリングの促進がされないことをいいことに、株を買い向かっています。

一方で、債券投資家はもっと冷静な判断を下しています。

今回の雇用統計が悪かった原因は、一時的なデルタ変異株の影響であることを理解しています。

年内のテーパリング開始は確実なものと判断し、債券を売りに出しています。

テーパリングが近いことは避けられない事実であることを考えると、債券投資家のとっている行動の方が正解なのかも知れません。

テーパリングの開始は必ずやってくる

FRBは、コロナショックからの回復のために債券買付プログラムとゼロ金利政策を打ち立てています。

しかし、量的緩和は経済にとって良いことばかりではなく、インフレ上昇を促します。

年間2%のインフレ上昇を目指すFRBにとって、現在のインフレ率はすでに高すぎる状況まで到達しています。

多少の遅延があったとしても、テーパリングの開始は必ずやってくるのです。

シナリオ通りに進むことが市場にとってはもっとも穏やか

6月、7月の雇用統計の結果をもって、パウエル議長はジャクソンホール会議で年内のテーパリング開始を適切と判断しました。

8月の雇用統計でも強い数字が出れば、シナリオ通りに年内のテーパリング開始を実行することができたでしょう。

しかし、今回の雇用統計の発表では十分な雇用の促進が見られなかったため、FRBのシナリオ通りには進まない可能性が出てきてしまいました。

雇用統計FOMC
9月3日21~22日
10月8日
11月5日2~3日
12月3日14~15日

9/3の雇用統計の結果では、9/21~22のFOMCでテーパリングを開始する発表はできそうにありません。

とはいえ、10月の雇用統計だけを見て11/5のFOMCでテーパリング開始の発表をするには情報が不足するとも思えます。

年末が差し迫った12月のFOMCでは大きな発表はされないと予測される中、どのシナリオがもっとも市場に穏やかな環境をもたらしてくれるのでしょうか。

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個人投資家はどうするべきか

米国市場が混沌とする中で、われわれ個人投資家はどうするべきなのでしょうか。

大きな調整局面が来るとも来ないとも言えない状況下で、少なくとも何かの行動に移さなければ資産の減少は避けられそうにありません。

個人投資家ができる選択

・それでもS&P500は上昇を続ける
・キャッシュポジションを高めておく
・下落時に買い向かえる準備をしておく
・下落局面でも利益を出せるようにしておく

それでもS&P500は上昇を続ける

インデックス投資を軸にしている投資家であれば、下手に行動する必要はありません。

S&P500のチャートを眺めると、コロナショック後の成長は目覚ましく、2021年2月から7ヵ月連続の上昇を見せています。

その間、市場に不利なニュースや情報があったとしても右肩上がりのチャートを崩すことなく、最高値の更新を続けています。

この先、多少の下落局面が予想されたとしても、今まで通りに積立投資をすることで、ドルコスト平均法によって平均取得単価を下げることができます。

キャッシュポジションを高めておく

コア・サテライト戦略を実施している投資家にとって、今はサテライト運用をするには良い時期ではなさそうです。

いつ下落が起こるとも限らない現状では、キャッシュポジションを高めておくことが賢明かも知れません。

下落時に買い向かえる準備をしておく

下落が来ることを強く意識するのであれば、下落時に買い向かえる準備をしておくことをおすすめします。

キャッシュポジションを高めるだけではなく、株式の下落時に値上がりするような長期債券を保有することで、下落のチャンスに買い向かうことができます。

下落局面でも利益を出せるようにしておく

さらに攻撃的な投資スタイルをとるのであれば、下落局面でも利益を出せるようにしておくこともできます。

売り注文から入ることができるCFDを活用することで、市場の下落局面でも資産を増やすことが可能になります。

CFDはレバレッジを効かせることもできるため、資産の急増を狙うことができます。

反面、リスクも高くなりますので個人のリスク許容度の範囲内で活用すると良いと思います。

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米雇用統計の結果とテーパリングについてまとめ

米雇用統計の結果とテーパリングについてまとめます。

まとめ

◎9月に発表された米雇用統計
・予想を大きく外す結果となった
・新規雇用者数は23.5万人に留まる(予想75万人)
◎テーパリングはいつから開始されるのか
・ジャクソンホール会議では『年内が適切』と判断されている
・雇用の回復が見られなければテーパーの開始ができない
・11月FOMCでのテーパリング開始の発表が有力
・今後の雇用統計の結果次第では年内のテーパリング開始は見送られる可能性もある
◎個人投資家がとるべき行動は
・愚直にインデックス投資は継続する
・キャッシュポジションを高める
・株式と逆相関の長期債券を保有する
・CFDを活用して下落局面でも利益を出す

これからどのような行動に移すのかは、個人のリスク許容度や投資目的によります。

長期のインデックス投資をメインに考えるのであれば、一時の下落は気にする必要もありませんが、下落を利用し資産の最大化を図りたいのであれば、いくつかの選択肢が浮かんできます。

投資は自己責任ですので、自分のリスク許容度を理解して、投資を楽しんでください。

ここ
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最後まで読んでくれてありがとう!
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