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FRBは金融危機を救えない【リーマンショックとの違い】インフレと利上げに揺れ動く米国市場

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市場分析
こんなことがわかる記事

・6/6米国市場の値動き
・現在とリーマンショックとの相場環境の違い
・今週の相場に影響を与える出来事

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こんにちは!
期待が絶望に変わった
『ここ屋(@Ram Tky)』よ!

昨日は小幅な上昇をした米国市場でしたが、不安定な投資家心理が浮き彫りになりました。

インフレと利上げの間で大きく揺れ動く相場は、まだまだどちらに振れるのか明確になることはなさそうです。

ただ一つ言えることは、不安定がゆえに動くときは上にも下にも大きく振れるといったところです。

『これからリセッションがはじまり株式市場は大暴落が待っている』と言う声もあれば『米国市場の下落は底をついた』と捲し上げるコメントも聞かれます。

どちらにせよ我々個人投資家がとる行動は、『どちらかの意見を信じる』のではなく『どちらになっても良い状態にしておく』ことが正解なんでしょうね。

それでは6/6の米国市場の値動きを振り返り、【リーマンショックとの違い】について解説していきましょう。

リッヒ
リッヒ

リーマンショックとの違いについては
記事の後半で触れていくで

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6/6米国市場の値動き

昨日は結果的にほぼ横ばいとなった米国市場ですが、1日の値動きは非常に大きなものでした。

途中いくつかのターニングポイントがありましたが、まずは昨日のマーケットの値動きを振り返っていきましょう。

ほぼ寄り天だった米国市場

昨日6/6の米国市場は、終わってみれば3指数とも微増で引けた1日となりました。

6/6の米主要3指数

・S&P500…+0.25%
・ダウ…+0.035%
・NASDAQ…+0.39%

寄り付きは買い圧力が強く、S&P500は+1.5%、ナスダックは+1.9%を付ける場面もあり、午前中は高値を推移して上昇を期待させるに十分な相場でした。

しかし、11時頃に急激な下落が襲い、3指数ともに±0付近まで売り込まれることになります。

午後に一旦反発しましたが、引けにかけて低水準で推移して高値に戻ることはありませんでした。

ここ
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せっかく上昇の1日になると思ったのに
残念でならないわよ!

バリュー、グロースに大きな差はなく、全体的に薄っすらとした上昇にとどまりました。

リッヒ
リッヒ

ハイグロは弱かったな

再び3%を超えてきた長期金利

昨日の長期金利(米10年債利回り)は、再び3%を超える高水準に戻ってきました。

ここ
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株価が下落した要因はこれね!

利回りが急激に上昇したことで株式市場に緊張が走り、株式市場もリスクオフムードに包まれました。

先週の終値とさほど変わらない数値に見えるのですが、やはり3%の大台に乗ると株価は敏感に反応するようです。

リッヒ
リッヒ

株価の運命は債権市場が握ってるってことや

株式投資家は利上げにばかり注目していますが、過去事例のない急速なQT(バランスシートの縮小)がどれだけ株価に影響してくるのか計り知れませんね。

停滞するVIXに投資家心理が現れる

6月に入り徐々に低下してきたS&P500恐怖指数のVIXは、25を境に停滞をはじめました。

通常ですとVIXが30を上回るようだと株式市場は下落し、20付近まで低下すれば株価は上昇します。

現在の不安定な株式市場が、買いか売りか悩ましいと言った投資家心理が現れています。

ここ
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どっちに転ぶかわからない状況ね!

リッヒ
リッヒ

早く20に向かっておくれよ

S&P500ヒートマップ

昨日のS&P500ヒートマップを眺めると、一部のセクターで面白い兆候が見えました。

同じ通信セクターのなかでも、広告業は大きく上昇する一方で、エンタメ系が下落しています。

6/6明暗が分かれた通信セクター

・GOOG(アルファベット)…+2.13%
・FB(メタ)…+1.82%
・MTCH(マッチグループ)…+0.86%
・DIS(ディズニー)…▲0.77%
・CMCSA(コムキャスト)…▲1.51%
・NFLX(ネットフリックス)…▲0.93%
・WBD(ワーナーブラザーズ)…▲3.71%

広告銘柄にカテゴライズされるTWTR(ツイッター)だけが▲1.49%と下落していますが、こちらはお馴染みのイーロン砲によって撃墜されました。

BOT垢の調査に必要な情報の開示を拒み続けるツイッターに対して、買収を取りやめる権利があると主張したようです。

他の話題としては、1/20の株式分割を実施したAMZN(アマゾン)は、+1.99%の上昇をしました。

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証券口座の表示がおかしくなって
一瞬ヒヤッとしたわ!

セクター別パフォーマンス

昨日のセクター別パフォーマンスは、11セクターのうち9セクターが上昇しました。

セクター別パフォーマンス

・一般消費財…+1.31%
・通信…+1.17%
・素材…+0.55%
・資本財…+0.54%
・公益事業…+0.4%
・金融…+0.39%
・エネルギー…+0.2%
・生活必需品…+0.18%
・情報技術…+0.1%
・不動産…▲0.2%
・ヘルスケア…▲0.33%

AMZN(アマゾン)やTSLA(テスラ)といった大型株の上昇により一般消費財セクターがけん引されました。

リッヒ
リッヒ

ホテル、カジノ、トラベルなんかの
レジャー関連も好調やったな

一方で、このところ不調が続いているヘルスケアセクターは、1週間で▲3%近い下落をしています。

ここ
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ディフェンシブセクターが
強い地合いじゃなかったの?!

インフレや不況時にも強いとされているヘルスケアセクターですから、売り込まれている今が買いの好機かも知れません。

ヘルスケアセクターにまとめて投資できるETFについて、以前に比較記事を書いていますので参考にしてください。

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【リーマンショックとの違い】インフレと利上げに揺れ動く米国市場

現在の米国市場の下落を『リーマンショック級』と比較する記事や発言を目にしますが、筆者は少し状況が違うと見ています。

リーマンショックとは金融政策の状況が違う

リーマンショックとは2008年9月に、アメリカの投資銀行であるリーマンブラザーズが破綻したことで、世界的に広がった金融危機です。

株価が急落しただけでなく、経済は不況に陥り、住宅バブルの崩壊とともに連鎖的に大手金融機関の経営危機を招きました。

その時の米国市場のチャートに当時のFFレートを重ねてみました。

上がS&P500指数の推移で、下がFFレートです。

実際には2007年までに過熱しすぎた市場に対して、FRBはFFレートを引き上げていました。

リッヒ
リッヒ

リーマンショック前では
FFレートって5%を超えてたんや

その時のインフレ率は3%を超える程度でしたが、経済の急激な冷え込みに対してFRBはFFレートを引き下げることで経済危機を脱しています。

ここ
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現在の市場は
これから利上げを加速させる状況だから
リーマンショックとは真逆ね!

リッヒ
リッヒ

バランスシートはどうなんや?

バランスシートに関しては、リーマンショック時から2014年にかけて拡大をしています。

その後は2018年から徐々に縮小をはじめたところで、コロナショックに直面したことで再び急速に増幅させてきました。

膨らみすぎたバランスシートの縮小を開始した現在は、やはりリーマンショックとは真逆の状況と言えるでしょう。

経済危機が起きても今のFRBでは救えない

これまで数々の暴落から回復してきた米国市場ですが、政府や中央銀行は暴落のたびに政策を打ち立てて経済危機から救ってきました。

しかし、今回は経済危機が起きても救うことができないかも知れません。

FFレートとバランスシートをコントロールすることで、雇用の最大化と物価の安定を計ってきましたが、そのどちらについても金融引き締めに向かっている状況です。

もし今の経済が冷え込むような状況が起きても、インフレ抑制を優先するFRBが経済危機から救ってくれるとは考えにくいでしょう。

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リセッション入りすれば長期化が予想されるわ!

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今週の米国市場に大きな影響を与える出来事

今週の米国市場に大きな影響を与える経済指標の発表は、間違いなく『消費者物価指数(CPI)』です。

6/10(金)21:30に発表される消費者物価指数によって、相場が大きく変動することは避けられそうにありません。

予想8.3%に対して結果が上回れば株価は下落し、下回れば株価は上昇するでしょう。

どちらにせよインフレ抑制に失敗すれば、米国市場はリセッション入りしてしまうでしょうね。

リッヒ
リッヒ

同日に発表される
ミシガン大学消費者信頼感指数も重要やで

9月の利上げは0.5%が濃厚に

FFレートの引き上げについては、5月に続き6月7月も0.5%の上昇が有力視されています。

パウエル議長も5月のFOMCで『複数回の50bpの利上げが妥当』と示しているように、少しのあいだ急速な利上げにより株式市場に混乱が待っていそうです。

一方で、9月の利上げに関しては市場予想でも意見が分かれています。

『インフレ抑制の兆候が見えれば金融引き締めは休止される』といった意見が聞かれたことで、先週の株式市場は上昇してきました。

しかし、9月の利上げ予想は再び0.5%となることを市場は織り込み始めました。

9月に0.5%利上げすることに対して、1か月前までは50%程度しか予想していなかったのに現在では65%に上昇しています。

インフレの鎮静化が見えなければ、どこかで0.75%の利上げも強行されるかもしれませんね。

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FRBは金融危機を救えない【リーマンショックとの違い】インフレと利上げに揺れ動く米国市場まとめ

FRBは金融危機を救えない【リーマンショックとの違い】インフレと利上げに揺れ動く米国市場をまとめます。

まとめ

【6/6の米国市場の値動き】
・S&P500…+0.25%
・ダウ…+0.035%
・NASDAQ…+0.39%
・長期金利が3%に上昇して株価は下落
・VIXは25付近で停滞
【リーマンショックとの違い】

FFレートバランスシート
リーマンショック時5%超え低い
現在1%未満高い

・リーマンショック時には利下げとバランスシート拡大で経済危機から救済
・現在は利上げとバランスシートの縮小をはじめた段階
【今週の大きなイベント】
・消費者物価指数の発表

週を明けた昨日の米国市場は、大きく上昇しそうだったところで急激な長期金利の上昇によって反落してしまいました。

微増で引けたものの、やはり今の相場が不安定であることが決定づけられました。

今週末には消費者物価指数(CPI)の発表が控えていますが、どちらにせよ株価が大きく反応することが予想されます。

もしこのままリセッション入りするようなことがあっても、これまでの暴落のように回復できるかの保証はありません。

不透明な状況が続く相場において、資産を守るためにも過度なポジションは控えた方が賢明かも知れません。

最適なキャッシュポジションの取り方は、先日の記事で紹介していますので、参考にしてみてください。

投資は自分のリスク許容度を理解して、自己責任、自己判断でお願いします。

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