昨日の米国市場はわずかに下落しました。
FOMCでは予想通り0.25%の利下げが発表されましたが、市場に動揺は見られませんでした。
一方で、今後の利下げに対しては慎重な姿勢を崩していないものの、年内にも複数回の引き下げが予定されていそうです。
強い雇用の時代は終わったようですが、今後も株式市場は上昇を続けてくれるのでしょうか。
それでは昨日の米国市場を振り返っていきましょう。

記事後半では重要な経済ニュースや
今後のS&P500について解説するで
クリックでランキングの応援してください!
ランキング上げにご協力願います。

Xの相互フォロー待ってるわ!
Follow @RamTky9/17 米国市場の値動き
昨日の米国市場はわずかに下落しました。
FOMCで利下げが発表されていますが、ひとまず昨日のマーケットを振り返っていきます。
米主要3指数の値動き

・S&P500 …▲0.10%
・ダウ平均 …+0.57%
・NASDAQ100…▲0.21%
プレマーケットでは買われていた相場は、マーケットがオープンするとダウが上昇する中でナスダックとS&P500は下落していきました。
その後はFOMCの材料待ち。声明文が発表される前に急騰していきましたが発表と同時に急落。パウエル議長の会見がはじまると買い戻されていきました。

無事に通過と言っていいわね!

ハイパーグロース株はまちまちやな
・AFRM(アファーム) …+0.49%
・COIN(コインベース) …▲2.24%
・CRWD(クラウドストライク)…+0.12%
・DDOG(データドッグ) …▲0.27%
・DOCS(ドキシミティ ) …+0.82%
・MQ(マルケタ) …+0.17%
・U(ユニティ) …▲0.76%
10年債利回り(長期金利)
昨日の長期金利(米10年債利回り)は、前日の4.032から4.087に上昇しました。
ドル円はわずかにドル高に戻しています。
S&P500ヒートマップ
昨日のS&P500のヒートマップを眺めると、上昇した銘柄の方が多かったことが分かります。

大型株が弱かったわね!

マグニフィセント7は3銘柄が上昇、4銘柄が下落。TSLAが+1.01%で6日続伸、AAPLとMSFTも上げていますが、NVDAが▲2.63%と続落、AMZNも▲1.04%と下げています。
指数は下落していますが、大きく上昇した銘柄も多かったようです。
・HOLX(ホロジック)…+7.69%
・WDAY(ワークデイ)…+7.25%
・FOXA(フォックス)…+3.05%
・AXP(アメリカン・エキスプレス)…+2.74%
・FSLR(ファースト・ソーラー)…+2.66%
・CHTR(チャーター・コミュニケーションズ)…+2.66%
・PYPL(ペイパル)…+2.65%
・ADBE(アドビ)…+2.65%
一方で、一部では大きく下げた銘柄もありました。
・BLDR(ビルダーズ・ファーストソース)…▲5.63%
・UBER(ウーバー)…▲4.99%
・MHK(モホーク)…▲4.01%
・BG(ブンゲ)…▲3.92%
・AVGO(ブロードコム)…▲3.84%
・LW(ラム・ウェストン)…▲3.62%
・ODFL(オールド・ドミニオン)…▲3.56%
米国株アプリmoomooなら株価変動の要因を詳しく知ることができます。
今なら無料で口座開設すると、人気の米国株がもらえるキャンペーンをやっています。

取引口座を開けば
24時間取引も可能なの!
セクター別パフォーマンス
昨日のセクター別パフォーマンスは6セクターが上昇、5セクターが下落した1日となりました。

・生活必需品…+0.80%
・金融 …+0.78%
・公益事業 …+0.27%
・ヘルスケア…+0.22%
・通信 …+0.11%
・一般消費財…+0.04%
・エネルギー…▲0.05%
・不動産 …▲0.05%
・素材 …▲0.26%
・資本財 …▲0.37%
・情報技術 …▲0.47%
生活必需品と金融が大きく上げていますが、それほど変動の大きなセクターはありませんでした。
一方で、大型半導体株の急落で情報技術が下げていますが、上げた銘柄もありましたのでそこまでの影響力ではなかったようです。
トレンドの続きやすいコモディティで利益を出しやすい投資法です。
S&P500チャート分析
昨日のS&P500は▲0.10%下落して、終値では6,600に下げました。
月初の下落から3%ほど回復してきたS&P500ですが、昨日もわずかに下げて下落は2日連続。
昨日も上昇して今年25回目の高値更新となりました。
陰線で引けているものの長い下ヒゲを付けていますので、かなり買い圧力は残っているようです。
FOMCを待っていた機関投資家も、そこまで出来高を押し上げる要因にはなりませんでした。

無事通過ってところね!
FEAR&GREEDインデックスは58から57に下がりましたがGREEDのままです。
米国市場のトピックス
昨日のトピックスのうち米国市場に影響を与えそうなニュースをピックアップしていきます。
FOMC0.25%利下げも労働市場軟化を懸念
16、17日に開催されたFOMCでは0.25%の利下げが発表され、FFレートの誘導目標は4-4.25%となりました。さらに年内に2回の利下げが予想されています。
関税により上昇していた物価に対して政策金利の据え置きを余儀なくされてきましたが、労働市場の軟化が今回の利下げの引き金になったようです。
パウエル議長は以下のように述べています。
・労働需要は軟化
・雇用創出ペースは失業率の安定維持に必要な水準を下回っている
・労働市場が「非常に堅調」とは言えなくなった
・関税に伴うインフレ圧力への懸念が続いている
・インフレは上昇し幾分高止まりしている
・一時的な物価上昇が持続的なインフレにならないようにすべき
話題のクック理事とトランプ大統領が送り込んだマイラン理事も出席していますが、マイラン理事だけが50bpの利下げを要求していたようです。
発表されたドットプロットでは年内あと2回の利下げが有力視されていますが、1.25%利下げを予想しているのはマイラン理事でしょうね。

6月に発表されたドットプロットよりはかなり利下げ寄りとなりましたが、6人は据え置き、1人は利上げを予想していることにも驚きます。

サプライズはなかったわね!
パウエル議長、市場の大幅利下げ観測をけん制
パウエル議長は大幅利下げに踏み切るとの債券市場の見方をけん制しました。
議長は依然としてインフレリスクを注視し、慎重姿勢を崩さない意向を表明していますが、FRBがトランプ大統領の圧力には屈していないことを示しました。
今回の利下げが低金利への引き金になるということではなく、労働市場へのリスク管理の一環ということですね。

過度な期待は禁物や
FRBは結束を保ち反対票は1票
パウエル議長率いる現在のFRBは、トランプ大統領の圧力に屈することなく結束を保っているようです。
今回の0.25%利下げに対して、反対票を投じたのは大統領側近のマイラン理事のみで、7月FOMCで据え置きに反対したウォラー理事とボウマン副議長は今回は賛成しています。
来年5月に任期満了となるパウエル議長の後任候補として、ウォラー、ボウマン両氏が上がっていますので次回FOMCでの両社の投票にも注目ですね。

次の議長も気になるわね!
9月の注目イベントについて
今月の経済指標スケジュールも確認しておきましょう。
*9/17~18 FOMC
・9/26 PCEデフレーター
・9/26 ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
・9/30 コンファレンスボード消費者信頼感指数
・9/30 シカゴ購買担当者景気指数(PMI)
今後も経済指標によって株価は大きく影響されそうですね。
まとめ
kindleから書籍を出版しました。良かったら手に取ってみて下さい。
【9/17 米国市場の値動き】
・S&P500 …▲0.10%
・ダウ平均 …+0.57%
・NASDAQ100…▲0.21%
【経済トピックス】
・FOMC0.25%利下げも労働市場軟化を懸念
・パウエル議長、市場の大幅利下げ観測をけん制
・FRBは結束を保ち反対票は1票
昨日の米国市場はわずかに下落しました。
FOMCでは予想通り0.25%利下げが発表され、年内あと2回の利下げも市場予想と変わりません。
サプライズのなかった会合となりましたが、引き続きインフレ懸念へのけん制と労働市場軟化への懸念の高まりには注視したいところです。
これまで利下げ期待で株価を上げてきた米国市場ですが、今後は雇用の減速による景気後退懸念から株安を警戒しなければならないかも知れません。
どこまでも上げる相場はありませんから、われわれ個人投資家も自らのポジションを見直す機会なのかも知れません。
投資は自分のリスク許容度を理解し、自己責任、自己判断でお願いします。

最後まで読んでくれてありがとう!
レッツ エンジョイ ライフ!
SBI証券の『クレカ積立』でお得にポイントがもらえるサービス
通常の申し込みページよりもお得な『紹介特典』がもらえるURLです。

コメント